カズレーザー 若者も要注意…“海馬”の縮小で感情のコントロールが難しくなる?その原因と予防法とは

2024.6.6 10:15

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が4日に放送された。『超最新健康診断で芸能人の体を隅々まで徹底検査SP』がテーマの今回。『忘れる・キレる・やる気がない20代から縮む脳の司令塔??』という講義では、東北大学 加齢医学研究所 瀧靖之教授が、記憶や感情のコントロールを司る『海馬』の増やし方について解説を行った。

東北大学 加齢医学研究所 瀧靖之教授

瀧氏は、物忘れがひどくなったり、感情のコントロールが難しくなったりする原因が海馬の縮みにあると指摘。そもそも人間の脳は20歳ごろをピークに体積が縮小していくが、運動不足や食生活の乱れなどによって、さらに縮小してしまうことがあるのだとか。そのほか睡眠時間の減少も、海馬の機能低下に影響を与えており、若い世代でも注意が必要なのだそうだ。

一方、海馬は生活習慣を改善することで、体積を増やすこともできるとした瀧氏は、特に運動の実践を推奨。アメリカ・ピッツバーグ大学の研究を紹介し、1日40分のウォーキングを週に3回実施することで、1年後に海馬の体積が約2%増加したと語った。運動をすることで神経栄養因子の『BDNF』が分泌され、海馬の神経細胞に不可欠なのだという。外出時に100メートル程度を1.2倍早歩きするだけでも効果があらわれると、瀧氏は語った。そのほかピラティスや筋トレなど体に負荷を与える運動にも効果があるとされている。

番組では出演者たちの脳を最新のAI技術を用いたMRIデータで解析。カズレーザーは、海馬の健康度ランキングで1位に選ばれ、瀧氏はカズレーザーの知的好奇心の高さが海馬に良い影響を与えていると称賛した。一方、最下位の斉藤慎二は、肥満やストレスによって海馬が縮小している可能性があるとの指摘がなされた。

海馬を増やすためには、こうした生活習慣を見直すほか、DHAやEPAと呼ばれる成分の摂取が効果的なのだそうで、瀧氏はこれらが多く含まれるサバやイワシを食生活に取り入れることをすすめた。サバ缶を半分ほど食べるだけでも十分効果があるそうだ。

講義を受けてカズレーザーは「見た目とかイメージだと、全然ランキングわかんないもんだなと思いましたね」と、生活に潜む健康被害のリスクについて感想を口にしていた。

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写真提供:(C)日テレ

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