大泉洋「生きてたってしょうがないし…」大学受験に失敗し“毎日泣いていた”どん底時代を告白
2024.5.31 10:45俳優の大泉洋が29日放送の『1周回って知らない話 人気者にもリアルな悩みあるんですSP』に出演。絶望にまみれた人生のどん底時代を真剣告白した。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など数々の話題作に出演し、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を4度も受賞した日本を代表する俳優の大泉。その一方で俳優とは思えないバラエティースキルを持ち、3年連続でNHK紅白歌合戦の司会を務め、昨年は歌手としても紅白に出場するなどマルチに活躍するまさに“国民的スター”。
北海道江別市に生まれた大泉は「テレビが娯楽の王様の時代でしたから」と、テレビばかり見ていたという幼少期を振り返り、「親からは“勉強しなさい”とはそんなに言われなかったんだけど、“テレビばっかり見るんじゃない”とは言われましたね」と告白。
笑いに貪欲な少年時代を送っていたという大泉は「人を笑わせるっていうこと以外に興味がなかったからね、子どもの時からね。クラスの中では面白かったんじゃないですかね」と、思い返した。
常にクラスの人気者だった中学・高校時代を経て、将来の夢がないまま大学へ進学することになるが、この時“人生で初めて”壁にぶつかる。7歳上の優秀な兄と同じく東京の名門大学を志望し、丸2年間猛勉強したものの結果は全落ち。唯一受かった北海道の大学へ通うことになった当時を「自分で今思い返しても、“よくあんなに毎日泣いていられたな”ってくらい。やっぱ本当わかりやすく部屋から出ないで、部屋のベッドの隅っこで膝抱えて泣いてましたね」と、大笑いしながら振り返った大泉は「“別に風邪ひいて死んでもいいわ”みたいな気持ち」だったといい、傘もささずに雨の中外に出たこともあったと話した。
「“生きてたってしょうがないし”みたいな感じでしたよね」と、人生のどん底時代を打ち明けた大泉だったが、「“4年間無駄に過ごすのは嫌だな”と思うようになったんですよね」と、気持ちに変化が。「どん底まで落ちてたからやれたんでしょうね」と、初めて人から言われずに自分から動いたという大泉は、大学で演劇研究会に入った。そこで出会う先輩や同期こそが、後に北海道を代表する演劇ユニット『TEAM NACS』のメンバーに。
「初めて知らない人の前に出てってウケるから、1発でハマってしまったというか。“なんて楽しい世界だろう”という感じでしたね」と、思い返した初めての舞台が、大泉の人生を激変させる。初舞台をたまたま見ていたある人をきっかけに、ドキュメントバラエティー番組『水曜どうでしょう』への出演が決まったのだ。大泉の独特なしゃべり口やリアクションが番組にベストマッチしたという。そんな中、今度は『水曜どうでしょう』の熱狂的な視聴者から、宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』の湯屋を取り仕切る番台ガエル役としての出演が舞い込み、異例の大抜擢(だいばってき)。
その件に関して大泉は「ただのラッキーですね」と、コメントしたが、その後も『TEAM NACS』の取材中に周りを笑わせる大泉を見た関係者から、医療ドラマ『救命病棟24時』の看護師役のオファーがきたり、『水曜どうでしょう』が全国のテレビ局で放送されると、北海道が舞台の映画『探偵はBARにいる』の主演依頼が舞い込んだりと、とんとん拍子で俳優としても全国区で活躍。
元々俳優を目指していたわけではなかった大泉だが、人を楽しませ続けた結果どんどん仕事を引き寄せ、今や国民的俳優にまで登り詰めた。MCの東野幸治も「お芝居の評価も高いし、オールマイティーでしょう。浪人くらいしか(挫折)話がないから」と、称賛しスタジオからも終始感嘆の声が上がった。