カズレーザー 部屋の間取りが記憶力アップに影響!?最新研究から明らかとなった住まいと脳の関係性を学ぶ

2024.5.1 11:40

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が30日に放送された。今回は『味覚障害を1週間で劇的改善&脳科学で判明した、あなたの能力を引き出す間取りSP』をテーマに『能力が劇的にアップ!?記憶力&血圧すらも改善!間取りの大正解』という講義で、東北大学の准教授、細田千尋氏が部屋の間取りや使い方が脳に与える影響について解説した。

はじめに細田氏は、アメリカ・カルフォルニア州の小学校27校で調査された、日当たりの悪い教室と良い教室の、1年間のテストの成績の比較を紹介。日当たりの良い教室の子どもたちのほうが、英文(国語)・数学ともに20%以上成績が良かったという。この仕組みについて細田氏は、日光に含まれる紫外線を浴びることで血中でウロカニン酸という成分が生成され、それが脳の神経回路を活発にする働きがあるグルタミン酸を生成するためと考えられているという。

部屋の間取りが脳に与える影響も大きく、細田氏は4つのポイントで脳科学的大正解の間取りを紹介した。子どもの記憶力をアップさせるためにリビングにソファを置かず、自由におもちゃを広げて遊べるスペースを確保することや、視野を広げ集中力を高めるために、壁に向けて机を配置しないことなどをアドバイス。遊び慣れたおもちゃでも子どもは新しい工夫をして遊ぶため、まずは自由に遊べる場を提供することが大事だと語った。

さらに細田氏の家庭では、子どもの机を向かい合わせに配置していることを紹介。向かい合わせにすることで、子どもの集中力に良い影響があるのだという。カズレーザーは「向かいに人いたら(気が)散りそうですけど」とコメントしたが、こうすることで目の前が壁にならず視界が広がるので、集中力アップにつながりやすくなるという。また上の子はいつも見られている状態になるので手本になろうと頑張り、下の子も上の子を見ながら影響を受けるのだという。ほかにも細田氏はリビングで勉強するリビング学習の効果も紹介。2017年に東京大学に進学した150人の学生にとったアンケートでは、83%の学生がリビングで勉強していたという。耳から色々な音が入ってくる環境で勉強すると脳の集中が阻害されるが、脳が雑音をシャットアウトしようとするとき脳の前頭前野が活発化して、逆に集中力が高まるのだという。

そのほか脳の仕組みを応用し、部屋の左側を広く空けることで、脳は部屋をより広く認識するようになることが明かされたほか、階段を下りることで脳が刺激を受け血圧が下がることなども解説された。

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写真提供:(C)日テレ

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