アニメ『葬送のフリーレン』 “縦ロール”に“プロポーズ”…種﨑敦美らキャスト陣が選ぶ名シーンBest3【AnimeJapan 2024】
2024.3.26 17:15世界最大級のアニメイベント『AnimeJapan 2024』が3月23日、24日に東京ビッグサイトで開催。二日間で約13万2,500人(前年比132%)が来場した。事前抽選に当選すると観覧可能なトークショー「AJステージ」では、3月22日(金)に最終回を迎えたばかりのアニメ『葬送のフリーレン』のスペシャルステージを実施。本作の声優を務める種﨑敦美(フリーレン役)、市ノ瀬加那(フェルン役)、小林千晃(シュタルク役)、岡本信彦(ヒンメル役)が登壇し、「自身が演じているキャラクターの推しシーン Best3」を発表。悩み抜いた上で選ばれた珠玉のシーンの数々を集まった観客とともに振り返った。
フリーレンを演じる種﨑は“推しシーン”の第1位に『“縦ロール”のフリーレン(第23話)』、第2位に『アウラを圧倒的な魔力で倒すシーン(第10話)』をチョイス。第3位は選びきれなかったようで、『“綺麗(きれい)な花畑を出す魔法”についてフランメと語るシーン(第10話)』と『“氷柱桜”を見つけた際にフェルンの“成長”についてシュタルクと語るシーン(第17話)』の二つを挙げた。
“花畑を出す魔法”のシーンについては「フリーレンの真ん中にはヒンメルがいて、そこで繋(つな)がっているのが “綺麗(きれい)な花畑を出す魔法”で、それがないと……だから、このシーン。絶対外せないと思って」とやや興奮気味に説明すると、会場からも多くの拍手が。
また第3位のシュタルクとの会話(第17話)については、最終回で一級魔法使いに合格したフェルンを思って「うれしいね」とつぶやいたシーンとどちらにするかで迷ったという。
一方、第1位の“縦ロール”については一才迷わなかったそうで、「愛しい! もうたまらないのです。ここ以外も可愛らしいシーンたくさんあるんですけど、あとにも先にも、テストでも本番でもちょっと笑っちゃって…(笑)」と、収録中からすでにトリコであったことを明かした。
そんなフリーレンの弟子・フェルンを演じる市ノ瀬は、推しシーンの第1位に『シュタルクとのダンス(第15話)』、第2位に『“複製体フリーレン”との戦い(第26話)』、第3位に『フリーレンからの初めてのプレゼント(第3話)』をそれぞれチョイス。
選んだポイントとして市ノ瀬は“師弟の絆(きずな)”に触れ、「フリーレンが人間の心を分かろうとしてる段階なので、不器用ながらもフェルンのために選んだのがこの髪飾りで、なんかずっと印象に残ってるんですよね、ここ!」と、キャラクターだけでなく自身にとっても思い出の話であると告白。
また第1位のダンスシーンについては「美しすぎて何度も何度も見返したシーンの一つ。所作が本当に美しくて、シュタルクの手にフェルンが乗せる手とか、シュタルクの顔をちょっとハッとした表情で見上げるフェルンとか、そういう一つ一つの行動が胸を人とさせるんですよね」と、笑顔を見せた。
一方、シュタルク役の小林がランキングを発表すると会場からは笑いが。市ノ瀬が1位に選んでいたダンスシーンを第3位に位置づけていた上、第2にはまさかの『クラフトとの“布団シーン”(第11話)』をチョイス。「クラフトが好きっていうのと、シュタルクの表情も可愛いですし、ちゃんと分析して『いい体してるな、おっさん』っていう一言を出す戦士としての真面目さも加味して選びました」と弁明し、会場を盛り上げた。
ちなみに第1位に選んだのは『ハンバーグを作る意味(第12話)』。この話ではシュタルクの悲しい幼少期が描かれつつ、実は兄・シュトルツや師・アイゼンの優しい思いも明かされた。「やっぱりシュタルクにとって誕生日って他の365日と変わらなかったんですけど、この日を境にシュタルクにとっても誕生日って特別なんだって初めて知ったシーンでもあるし、僕は“ショタルク”(幼少期のシュタルク)って呼んでるんですけど、その辛い過去も少しは前向きに変わったのかなと」と、このシーンを外せなかった理由を明かした。
そして、勇者ヒンメルを演じる岡本は第3位に『50年に一度のエーラ流星群を見る老ヒンメル (第1話)』を、第2位には迎えたばかりの最終話でのセリフ『「また会ったときに恥ずかしいからね」(第28話)』をチョイス。「尊いっていうのはこういうことなのかなっていうのをフリーレンのアニメを通して学んでる気がしますね。毎話毎話とっても感動してしまうんですよ。演出も全部含めて『あぁ、尊いな』って心の底から思える作品に出られてよかったな思いますね」と、作品の魅力を改めて実感していた。
そんな岡本が選んだ第1位は『フリーレンに鏡蓮華(れんげ)の指輪を渡すシーン(第14話)』。発表された際には、隣にいた種﨑が祈るようなポーズで笑顔に。実は種﨑も同じシーンを1位にするか悩んでいたという。「私もここが1位だったんですけど、アンケートをお答えするメールに『たぶんヒンメルが選んでくれると思うので、ここは私は選べません』って(笑)」と、あえて外していたことを明かした。
これには岡本も「信頼関係のもと、1位を選べてよかったです」と語った上で、「ほんとに好きなシーンで、アニメだからこそっていうのもあるんですよ、跪(ひざまず)いて薬指に指輪をした瞬間の後のカットで“鐘の音”がどこからともなく鳴ってくるというこの演出も含めて、『あ、そうだよね、ヒンメル!』っていう意識でしたね。僕自身もお芝居やってる時はもう完全にプロポーズとしてやっていて…」と収録時をしみじみと振り返った。
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