賀来賢人主演『ミッドナイト』 全編iPhoneでの撮影に思わぬ落とし穴?「“スムーズ”すぎるゆえに…(笑)」
2024.3.23 12:45【ZIP!×entax】
日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』の地上波未公開シーンをお届けするコラボ記事『ZIP!×entax』。今回は、 全編iPhoneで撮影された異色のショートフィルム『ミッドナイト』の俳優陣、賀来賢人、小澤征悦、加藤小夏への番組単独インタビューをピックアップ。撮影現場の裏側について語ったほか、賀来は家族とのエピソードも明かした。
■“ドッキリ”を疑うほど!?異様な撮影現場
手塚治虫の同名漫画を原作にした映画『ミッドナイト』は、タクシードライバーの視点を通じて深夜の東京が描かれた約20分のショートフィルム。映画界の鬼才・三池崇史監督がメガホンをとり、全編iPhoneで撮影という異色の作品としても話題だ。
本作で主演を務めた賀来は「ただただ楽しみでしたよ。iPhoneで撮影、手塚治虫さんの作品、三池監督。もうすぐにやります!」と、普段とは一味も二味も違った作品のオファーに即答。一方の小澤は「俺、信じてなかったですもん。(iPhoneで撮るということに)ドッキリだな〜と(笑)。ただ、現場に行ってみたら本当にあって、しかも何十台もいろんな角度から撮ったり」と、ウソと疑いたくなるほどの異様な光景に驚いたという。
たとえば、“前の車をバイクで追いかける”シーンの撮影では、バイクに乗っている人の背中にも器具を使って iPhoneを装着。ヘルメットのすぐ後ろから撮影したような臨場感とスピード感が演出された。また、タクシーの乗車シーンではiPhoneを足下に置いて撮影するカットもあり、賀来は「iPhoneだから置けちゃうんですよ!カメラは置けないけど。スタッフさんに“絶対に踏まないでください!”って言われて、めちゃくちゃ怖かった(笑)」と振り返った。
■iPhoneの撮影が“スムーズ”すぎるゆえに…
iPhoneでの印象的な撮影を聞かれると、加藤は全力疾走するシーンを例に挙げ「(普通は)車で横を走るけど、今回はカメラマンさんが横でiPhoneを構えて一緒に走った。こんなこと初めてでしたね。それで手ブレせずにきれいな映像ができていて、すごかったです」としみじみ語った。また、大きなカメラと比べてiPhoneは撮影も移動もスムーズだったとのこと。だが一方で、小澤は“スムーズすぎる”がゆえの弊害があったと明かす。
「(通常は)カットとカットの合間にセッティングで時間があるじゃないですか?俳優はその間に気持ちを作れるんですよね。でもiPhoneなので、次のカットにいくまでに7秒くらいしかなかったりするんですよ(笑)。寒い時期だったのでコーヒーでも飲みたいけど、行こうとすると呼び止められる」
また、それを聞いた賀来も「メーキングの人もスチール(写真)の人もiPhoneで撮ってるので、(メインの)カメラマンさんが途中わからなくなっちゃうときがある。どれがメインのカメラなの〜?っていうのはありました」と、困惑したことを笑い飛ばした。
ちなみに、iPhoneにはシネマティックモードというカメラ機能があり、賀来は本作を通してその撮影にすっかり慣れたという。「僕も試しにやってみたんですよ。日常を切り取ってやろうと。そしたら結構いいんですよ、家族の動画」と切り出すと、小澤は「えっ!榮倉さん!出演・榮倉奈々?」と興奮気味に質問。賀来は「そりゃあそうですよ、妻です」と冷静に返し、シネマティックモードは「いい感じに撮れるので、誰にでもチャンスがあるいい時代。毎日、映画撮れますよ」と勧めた。
賀来の「毎日、映画」という言葉を聞いて思いついたのか、「毎日がシネマティックデイ!」と決めゼリフを言おうとした小澤。だが、ここでまさかの甘がみ。すると賀来は「スッキリ!」と、同じ日本テレビの番組であることから、とっさの“スッキリポーズ”でごまかした。これに小澤は「スッキリしないのよ!かんでるんだから!」とすかさずツッコミ。終始、息のあったトークで場を盛り上げた。
写真提供:(C)日テレ
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