ダルビッシュ有 「お兄ちゃんが世界で一番かっこいい」母・弟が明かす家族のきずな
2024.3.1 10:152 月 26 日に放送された『人生が変わる1分間の深イイ話 復活SP第3弾有名人の家族は本当に幸せなのか?SP』。メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスで活躍中のダルビッシュ有の一家に密着。三兄弟を育てた母・郁代さんによって、ダルビッシュ有の意外な素顔や、幼少期のエピソードが語られた。さらには、郁代さんをそばで支え続けた三男・賢太さんも登場し、家族の思い出や、自身の闘病について明かした。
順風満帆に見えるダルビッシュ家だが、実際は苦難も多かったという。郁代さんによると、「(ダルビッシュ有は)小さい時は異常に照れ屋」だったそう。さらに、「ハーフで、学校の中で異端扱い。交友関係がなかなか作れなかった」と、幼少期の苦悩が明かされた。その後、ダルビッシュがプロ入りを果たすと、多い時は1日に100件もの取材が殺到。ダルビッシュのマネジメント会社の代表を務める郁代さんも忙しさに見舞われるなか、郁代さんは47歳の時にくも膜下出血を患う。手術は成功したものの、3週間は寝たきり生活が続くことに。
「もうマミー(郁代さん)泣かんでいいよ、と言っていましたね」と当時を振り返った賢太さん。“そばにいない、ということはできなかった”といい、郁代さんをずっと支え続けたのだという。そんななか、2年前に賢太さんに精巣がんが見つかった。「言葉が出なかった」という郁代さん。手術により、腫瘍の摘出は成功。しかし、手術半年後、リンパへの転移が判明した。賢太さんは、過酷な抗がん剤治療を開始したが、頭痛・吐き気によって1週間近く何も口にできないこともあったのだそう。
そんなとき、賢太さんの支えとなったのが、兄・ダルビッシュ有の存在だったという。「有がやっていることはマネしたい。お兄ちゃんが世界で一番かっこいい。ずっと大好き」と語る賢太さん。闘病中も、ダルビッシュ有の出場する試合を見ていたという。「勝ち負けももちろんあるけど、有が必死に楽しそうにやっているのは、自分の中で力になりました」と胸の内を明かした。オフでも練習を欠かさず、どんな強敵にも弱音を吐かないダルビッシュ有に、“誇れる自分でいたい”と思ったのだという。
現在は、ジムに通い、体を鍛えている賢太さん。「ダルビッシュ有の弟というのが通用しないというのが楽しい」と語り、目を輝かせた。来年開催されるボディビルの全国大会では、優勝を狙っているという。