都道府県“魅力度ランキング”は本当に『根拠に乏しいデータ』?実は『たった1つの質問』で決めている?…徹底調査
2024.2.20 11:50タレントのヒロミと市川紗椰、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが出演する『ブラックボックス』が2月18日に放送。毎年マスコミが発表する『都道府県魅力度ランキング』について、お笑いコンビのU字工事がリポートした。
2009年にブランド総合研究所が開始したランキング。結果次第では自治体の観光や広報の予算編成も変わるとされるなど、影響力が強い。15年連続で1位に輝く北海道など、その結果を歓迎する自治体がある一方で、下位の常連である北関東の複数の県からは「色々な視点で捉えられていない」「調査方法について疑問」「根拠の乏しいデータ」と反発の声も。
実は『魅力度ランキング』の質問項目は、たったの1問。それは、それぞれの都道府県について「どの程度の魅力を感じますか?」というもの。「とても魅力的」から「全く魅力的でない」の5段階から選ぶ仕組みとなっている。
ところが、ブランド総合研究所が行っている調査は、実際には80以上の項目があり、“魅力度”はその一つに過ぎないという。これに納得できないのが、“魅力度39位”栃木県出身のU字工事。ブランド総合研究所を直撃した。
『地域内の交通が便利』『優れた伝統技術がある』『スポーツの参加・観戦が楽しめる』など、細かく多角的な80以上の項目で調査されているランキング。ブランド総合研究所の田中章雄さんによると、毎年3万5000人が調査に協力。統計学に基づき「不公平感のない形で調査している」と自信を持つ。
そこでU字工事は、80以上の項目のデータを総合したランキングを出せないかと提案。田中さんは「最初で最後」という約束で引き受けてくれた。果たして結果は…?
魅力度ランキングでは39位だった栃木県。今回の総合ランキングでは37位に。はっきりいって“誤差の範囲”。他の都道府県も大きな変動はなかった。田中さんによれば、「魅力度は全体像」「他の細かい項目を見て強みを見つけてほしい」とのことだった。