乃木坂46・小川彩 『超・乃木坂スター誕生!LIVE』でこぼした涙のワケを思い返して再び涙

2024.1.29 17:00

「観ているほうもでしょうけど、一緒にやっているほうも全然違いますからね。1年前と」。番組MCのオズワルド・伊藤俊介がそう語るのは、昨年12月、東京・代々木第一体育館で開催された『超・乃木坂スター誕生!LIVE』。1月22日放送の『超・乃木坂スター誕生!』(毎週月曜深夜1時29分~)では、ライブの舞台裏で繰り広げられた乃木坂46・5期生たちのドラマが公開された。

■「1年前は操り人形。今回はちゃんと自分の意思を持った人形」

5期生たちはデビューから間もなく丸2年。その間、『乃木坂スター誕生!』の番組関連ライブは2回。最初は一昨年、デビューから1年足らずで行った『新・乃木坂スター誕生!LIVE』。その後、昭和・平成の名曲カバーや本格的なコント(スキット)に挑戦する番組『超・乃木坂スター誕生!』で力をつけ、今回のライブに至った。

川﨑桜は「1年前のライブの時は怖かったので、手が震えちゃっていた」と言い、五百城茉央(いおき・まお)は「全て緊張が勝っていた」と語り、岡本姫奈(おかもと・ひな)は「ずっと泣いていた記憶しかない」とインタビューで振り返った。

しかし今回のライブは違った。番組では、ライブ開始ギリギリまでステージ裏でパフォーマンスを確認するメンバーの姿が映し出された。この1年間の成長を池田瑛紗(いけだ・てれさ)は「1年前は操り人形って感じでした。今回はちゃんと自分の意思を持った人形になっていた」と表現。中西アルノは「1年で皆ちゃんと経験値を上げてきたから、そこまでの焦りとか不安感があまりないのかなって思います」と語った。

■最年少16歳の小川彩 『手紙~拝啓十五の君へ~』ソロ歌唱の複雑な思いがあふれ出た

そんな中、ステージ裏で「怖いよ」とつぶやく小川彩の姿があった。当時の様子を「不安52%、楽しみ48%だった」と語る小川は、メンバー最年少の16歳。ライブでは、一ノ瀬美空と歌うKiroroの『冬のうた』の冒頭で涙にむせび歌えなくなった。

その時のことを聞かれると、「泣くつもりではなかったし泣きたくなかったんですけど、結構その日いろいろ不安で、ソロ歌唱もあったり……」と思い出す最中に再び涙があふれ、言葉を詰まらせながら「ごめんなさい」と両手で顔を覆った。

小川の複雑な心境を裏付けるようにカメラが捉えていたのは、ソロ曲の出番を待つ小川の姿だ。人目をさけるようにステージ裏の暗幕前で小さな声で歌の最終確認をする。ソロ曲はアンジェラ・アキの『手紙~拝啓十五の君へ~』。15歳が悩みをつづる1番と、その悩みにメッセージを送る大人になった自分がつづる2番から成る。

小川は以前番組で1番だけを歌っていた。当時15歳。16歳になった今回のライブでは2番まで歌う。自分自身もその歌詞に助けられたと言う小川にとって『手紙~拝啓十五の君へ~』をフルコーラスで披露することは、成長した自分を見せることであり、全てが完結する感じがしたと言う。

小川の歌唱に合わせて客席が小川のサイリウムカラー、白×白で埋め尽くされた感動、歌い終わった安堵(あんど)感、中西に「うまくなった」とほめられた喜び。さまざまな感情が入り混じって涙腺が崩壊したのだと小川は告白した。

歌えなくなった小川を笑顔で支えた一ノ瀬は「あんなになりながらも歌うのを止めずにいたのが心にきました」と言い、怖がらずに小川をフォローできたのは「私も助けてもらうことを、この期間いっぱいメンバーにしてもらった。彩(小川)にも助けてもらった」とメンバーへの感謝を口にした。

■アドリブ満載?! ライブを楽しむ余裕で会場を盛り上げる

番組MCとしてメンバーを見守って来たオズワルド・畠中悠が「もう本当に最高!」と絶賛するのは、メンバーたちが自ら会場を盛り上げる姿だ。1年前にはなかった“ライブを楽しむ余裕”がそこにはあった。

初日公演の幕開け、番組で挑戦したスキットのキャラクター“ウざむらい 奥田色之助”に扮(ふん)して登場した奥田いろはは「畠中さんの幸せなご報告があったので、リハーサルの時にはやっていなかったアドリブを入れようと思って」と、ライブ前日の熱愛報道を引き合いに畠中を幸せいじりし、会場を沸かせた。

それを見ていた川﨑桜も「初日の1発目ということもあって、1曲目が流れを作るんじゃないか」とステージに飛びだすや否や「代々木、行くぞ!」と自分で考えたあおりで会場の盛り上がりに火をつけた。

今回、冨里奈央がインフルエンザで急きょ出演辞退となり11人そろうことは叶(かな)わなかったが、菅原咲月は「皆どこかで“奈央の分も”って思っていた」とし、11人でやっている感覚を持って「成長というか、私たちだからこそできる姿があった」と振り返った。

自身のソロ曲・DISH//『猫』で、リハーサルやステージ裏で苦悩する姿が紹介された井上和(いのうえ・なぎ)も「ここで何をやっても大丈夫と思える11人での安心感と、ファンの皆さんへの信頼」から「1年前に比べてステージが温かかった気がした」と語った。

【乃木坂46】
AKB48公式ライバルとして結成したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は、最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」に由来する。「46」の由来に関しては、秋元康氏の「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」から。

「超・乃木坂スター誕生!」Blu-ray 2024年4月10日発売
【映像特典】
・メイキング映像(歌)
・メイキング映像(スキット)
・未公開映像
・スタジオのメンバーリアクション全部見せます!
・超・乃木坂スター誕生!5期生の挑戦 #1~#20
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