『院内警察』第1話 桐谷健太と瀬戸康史が“バチバチ”の探り合い…ラストの対峙にファン「シビレた」
2024.1.18 20:00フジテレビの新ドラマ『院内警察』の第 1 話が 1 月 12 日(金)に放送。SNS 上では早くも「役者陣の“ビジュ”がいい」「OP・音楽がカッコイイ」などと話題に。本作は日本ではなじみの薄い“院内交番”を舞台にした医療エンターテインメントで、主人公の院内刑事・武良井治(むらい・ おさむ)を桐谷健太が、若き天才外科医・榊原俊介(さかきばら・ しゅんすけ)を瀬戸康史が演じる。劇中では 2 人の間に謎めいた因縁が感じられ、特に物語の後半では“バチバチ”の腹の探り合いに……。イケメン俳優として人気の 2 人が普段は見せない“ダークな表情”も相まって、視聴者からは・「シビレた」「ラストの屋上での会話でゾクゾクした。これは期待できる」など賛美の声が上がっている。
(以下、ドラマ最新話までのネタバレを含みます)
◆怠け者に見えて“実は熱い”主人公に、視聴者「ダークヒーローみたいでかっこいい」
『院内交番』は実在する民間組織。病院内で起こる患者同士のトラブル対処やクレーム対応、落とし物の管理などを担っており、一般的には警察OBが退職後に従事することが多い。本作の舞台『阿栖暮総合病院(あすくれそうごうびょういん)』の院内交番に所属する主人公・武良井治(桐谷健太)も、元は警視庁捜査一課の刑事だ。
そんな武良井が所属する院内交番に、新しく“事務員”として配属されたのが川本響子(長濱ねる)。彼女は「有名病院の医療事務としてやりがいのある仕事が出来る!」と張り切っていたが、“患者の入れ歯探し”や“ポケットティッシュの落とし物管理”など地味な業務内容にガッカリしてしまう。唯一救いだったのは、院内交番室長・横堀仁一(よこぼり・じんいち/市村正親)の存在。白髪に眼鏡の優しいおじ様にトキメク彼女は、いわゆる“枯れ専”だった。
そんな彼女に追い打ちをかけるように、院内警察は周囲から「3K」とやゆされていた。その意味は「軽薄で、空気の読めない、給料泥棒」。川本があるとき、エレベーターの出入り口に寝そべっている武良井を見つけると、「ほらね、見えないでしょ?」と誰かと電話をしている。武良井いわく、防犯カメラの死角を探って警備室に連絡していたそうだが、その相手とは“昼メシ”を賭けていた。遊んでいるのかとあきれる川本に武良井は起きあがろうともせずにこう言った。「川本さん、仕事は楽しみながらやるもんよ」。その後も武良井は、患者たちにこっそりとお酒を振る舞ったり、子どもたちとボール遊びをしたり、ソファに寝そべってタブレットをいじってばかりと、まさに3Kの風体だった。
ある日、武良井たちは「鼠径(そけい)ヘルニア」の手術を翌日に控えた少女・美紀(宮崎莉里沙)と出会う。彼女は突然、“手術が嫌になってしまった”というが、その理由を主治医の伊藤(西村元貴)にさえ明かそうとしなかった。武良井はチラと病室内に飾られた家族写真を見やる。そこには両親と楽しそうに笑う美紀、そして3匹の金魚のぬいぐるみが写っていた。彼女にとってそれが“お守り”であることにいち早く気づいた武良井は、自分のネームプレートに『ぬいぐるみけいさつ』と書きこみ、「必ず迷子の金魚ちゃんを見つけてあげよう」とほほ笑んだ。
武良井の“捜査”の結果、ぬいぐるみは無事見つかり、美紀も手術を受けることを決める。川本は今回のことで、医師と患者の間にある“コミュニケーションの不完全”を埋めることが自分たち“院内警察”のやりがいであることを実感し、気持ちを新たにするのだった。
SNS上でも、無関心そうに振る舞いながらも周りをしっかりと見ている武良井 の姿に、「クールで型破りでかっこいい」「お子さんに向ける優しいまなざし、冷静に事件を解決する目。目の表情が豊かでした」などの声が。また、美紀の主治医である伊藤が、過去の手術の失敗から彼女の手術を“見送ろう”と「外科医なのにメスが握れないなんて情けないです」と嘆いた際には、「逆でしょ、普通。メスを握れるから外科医でしょ」と強く思いをぶつけた武良井。その言い回しや、精悍(せいかん)に言い放つ姿に「めっちゃ泣けました」「ダークヒーローみたいでかっこいい」と称賛が集まった。
◆天才外科医・榊原との間に因縁!? “バチバチ”のラストシーンは必見
武良井が院内警察の業務をこなす中、ドイツから帰国したばかりの外科医・榊原俊介(瀬戸康史)もまた難関手術を軽々とこなしていた。彼は後の外科部長との噂もある“天才外科医”として注目されていた。一見するとプライドが高そうだが、ときには病院側の態度に納得できない患者の家族を土下座してまで説得する一面も。卓越した医療技術に患者への優しさも持ち合わせていると、院内では信頼が高まるばかり。……しかし、その瞳にはどこか影があるようにも見える。
そんな榊原を、武良井はなぜかことあるごとに目で追っていた。その理由ははっきりとは明かされていないが、どうやら武良井の“過去”と因縁がある様子。“院内刑事”として働く武良井の脳裏にはたびたび、“病院のベッドにはかなげに座る女性”や“空っぽになったベッド”が浮かび上がっていた。
彼の過去に何があったのか……。腫瘍内科医の尼子唯織(あまこいおり/さとうほなみ)は、それを知っていた。彼女は病院の非常階段で武良井と2人きりになると、「走り回って何かつかめたの?」と意味深に問いかける。「……まぁちっちゃなヒントくらいはって感じかな」「やっぱり、あいつが関わってると思ってるんだ」
1話のラストではついに、武良井が榊原と直接“コンタクト”をとる。屋上で一人、手術のイメージトレーニングをしていた榊原に対し、武良井は「考え事ですか? 先生ほどの名医でも思い悩むことなんかあるのか」と作り笑顔。そして、スッと表情を変えると、彼の行動の“違和感”をあぶり出していく。
榊原が執刀した患者の中には、“何度も、さまざまな検査を行った末に膵臓癌(すいぞうがん)と診断された女性”がいた。彼女が検査を行っている間、榊原は学会のためドイツにいた。もし早い段階で癌(がん)と診断されていれば、手術は誰か別の医師が担当しただろう。しかし実際に手術をしたのは、ドイツから戻ってきたばかりの“天才外科医”だった。武良井は彼が、“自分がドイツから戻ってくるタイミング”に手術の日程を合わせるために必要以上の検査を指示したのではないかとにらんでいた。「先生は自分が手術したかったんだ……」。静かに、だが鋭い視線を榊原へ向ける。すると……。
「確かに、私が時間を稼ぐように指示しました」。榊原はあっさりと事実を認めた。瞬間、武良井の脳裏にまた、あのはかなげな女性の姿が浮かぶ。榊原は焦るそぶりも見せず、このことをどこかへ訴えるのかと尋ねてくる。「……訴えたって誰も得しない」と、武良井はゆっくりと首をふる。命を救われた患者が、榊原に感謝しているのもまた事実だった。
だがそこへ、武良井は言い放つ。「あなたは神から手術の才能“ギフト”を授かった。でも本当は、英語じゃなくてドイツ語の方だったりして……」。ドイツ語の意味は、『毒』。長いにらみ合いと沈黙の後、それまでずっと無表情だった榊原の広角がニヤリと上がった……。
この屋上での2人の対峙に、SNSでは「シビレたしかっこよかったし、これからの展開が気になりすぎた」「2人の関係性が色々とわかるにつれドキドキしていきそう…」「ミステリアスで頭脳明晰な2人が、静かにバチバチとお互いの腹を探り合って対決するのが、緊張感ありました」など、興奮と期待の声で溢れた。また中には「桐谷健太VS瀬戸康史になるのか、それとも途中から共闘していくのか」と、早くも続きを予想する視聴者の声も。