アニメ『俺だけレベルアップな件』第2話 絶望の連続に、視聴者から“悲鳴”…「早くタイトル回収して!」

2024.1.17 17:45

1月13日(土)よる12時より、アニメ『俺だけレベルアップな件』の第2話がTOKYO MXほかにて放送された。本作は韓国の小説・漫画作品を原作とした世界的ヒット作のアニメ化で、日本でもマンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて累計PV数6.5億回を突破。特殊能力を持つ人間【ハンター】たちが異次元の【ダンジョン】から得られる報酬で生計を立てている世界で、“人類最弱兵器”と呼ばれる主人公「水篠 旬(みずしの しゅん)」の奮闘と活躍を描く。アニメ第1話では突如“異形の神像”に襲われるという絶望のラストを迎えたが、今話では更なるピンチに追いやられることに……。底の知れない恐怖を主人公とともに体感している視聴者からは、「レベルアップはよ」「早くタイトル回収して!」など悲鳴が上がっている。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

■3つの掟(おきて)

難易度の高くない【D級ダンジョン】へ挑んだ13名のハンターたち。“人類最弱兵器”とやゆされる水篠旬(みずしの しゅん) も、なんとか最深部へとたどり着いていた。しかし倒したモンスターの数が少なく、手に入れた報酬【魔法石】はたったの一つ。入院している母親の治療費や妹の進学のために金が必要だった水篠は、ダンジョンの奥から“別のダンジョン”へとつながる道が見つかると、危険を承知で先へ進むのだが……。

「早く逃げようぜ!」「待てよ、またやられるかも…」「じゃあどうすんだよ!」。“突然の出来事”に、ハンターたちは混乱していた。そこは“別のダンジョン”の最奥。燭台の青白い炎が不気味に揺れる、まるで神殿のようなその場所で、水篠たちは“敵”の攻撃を受けていた。自分たちを囲むように並び立つ、武器を持った何体もの石像……。その中で唯一座している一際大きな“神像”が、あろうことか両目からレーザーのような光を放出したのだ。“それ”が触れた床や壁にはえぐれるように焼け焦げた痕、そして燃え残った人体の一部が散らばっていた。

両目から“光”を放ってきた神像が、一行を不気味に見下ろす

とにかくどこかへ逃げようともがくハンターたちに、リーダーの馬淵が叫ぶ。「全員動くな!動けばまた攻撃が来るぞっ!」。精悍(せいかん)な顔さえしているが、その左腕は二の腕から先がなくなっていた。傷の手当てをしようにも、回復魔法を得意とする【ヒーラー】の観月はすでに心が折れていた。

代わりに水篠が止血をする。歯を食いしばりながら馬渕は、“神像”を見上げてつぶやいた。「あいつはA級、あるいはS級……」。 D級のダンジョンだと思って臨んだ一行には、到底太刀打ちのできない相手だった。その気になれば、一瞬でこちらを全滅させられるほどの……。

……しかし、それならばなぜすぐに次の攻撃が来ないのか? 会話をする間(ま) も、止血をする間(ま)も残されているのはなぜなのか?馬渕はふと、部屋の“石板”に書かれていた【カルテノン神殿の掟】を思い出す。

『1つ目、神を敬せよ。2つ目、神を讃えよ。3つ目、神を信仰せよ。この掟を守れぬものは、生きては帰れぬ』。聞いて、水篠はハッとする。“神”とは、そして『敬せよ』の意味とはもしかして……。「このダンジョンには、ルールがあります」。そう言って水篠はゆっくりと立ち上がりながら、同時に両目を光らせ始めた“神像”を強くにらみつけた。

神殿のルールに気づく水篠

■敬せよ、そして讃えよ

また、“あれ”が来る……。“神像”の両目の光がバチバチと音を立て始めた瞬間、水篠は深々と“お辞儀”をした。荒い呼吸もそのままにチラリと“神像”を見やると、両目の光がスッと消えていくのが分かった。どうやら敵は、こちらの“頭の位置”が低いと攻撃をしてこないようだ。水篠の狙いは当たっていた。“神”の前では立場をわきまえ、姿勢を低くしている必要がある。そして……。

「みんな、あの石像に頭を下げてください!」。水篠の呼びかけに一行は困惑しながらも、その場で四つん這いになり額を床へ近づけてみた。すると、ギュギュギュ……というなんとも不快な音を立てながら、“神像”がその表情を変えていく。

石像でありながら歯をむき出しにし、シワが寄るほどに大きく目を見開いて“笑った”。“神像”は満足したのだろうか、辺りにつかの間の静寂が訪れる。だが一部のハンターたちが「助かった」と喜ぶかたわらで水篠は、“掟がまだ2つ残っている”ことに違和感を持っていた……。

リーダーの馬淵も、水篠の“閃き”を頼った

突如、何かが崩れるようなごう音が鳴り響く。その正体はすぐに分かった。“神像”が不気味な笑みを浮かべながら、座していた椅子を離れて立ち上がったのだ。「終わりじゃなかったのかよ!」「水篠くん、次は⁉」。再び、場に混乱が訪れる。巨大な“神像”は、ドシンドシンと地面をふるわせながら一行の元へ近づいてきている。2つ目の掟は『神を讃えよ』。しかし、具体的にどうすればいいのかが分からない。

そこへ一人のハンターが名乗り出る。「自分にまかせてください!」。民俗学の研究をしていたというその長髪の青年は「神に捧げる賛美の言葉に覚えがある」と、歩み寄る“神像”の前にひざまずく。「おぉ、神よ。世に秩序をもたらす支配者よ……」。その“祈り”に、ふと“神像”の足が止まる。しかし水篠は、嫌な予感がした……。「待って、これは……。“この神”を讃える言葉じゃない!」。予感は的中する。“神像”は歯を剥き出しにした口元をさらにニヤリと広げると、青年ハンターを文字通り踏み潰した。

「きゃああああっっっ!」。あまりの恐怖に逃げ惑う一同。しかし裂けるような悲鳴が響き渡る中、ハンターたちは次々と命を落としていく……。腰が抜けてしまったポニーテールのハンターは、“神像”の足裏を眺めながら潰された。2人目の子どもができたばかりだという小太りなハンターは、部屋の隅まで逃げてきたところで、今度は周囲に立っていた別の石像によって真っ二つにされてしまう。

敵は“神像”だけではなかった。さらにもう一人、別のハンターも石像のオノで分断されてしまい、当初13名いたハンターは今や6名まで減っていた。

「あいつの何を讃えろっていうんだよ……」。水篠はヒーラーの観月を連れて逃げながらも、なんとか突破口を探していた。改めて辺りを見回すと、石像が持つ武器にいくつかの種類があることに気がつく。槍、斧、ハンマー、剣、……楽器? 『神を讃えよ』の意味とはもしかして……。水篠はハッとして叫ぶ。「みんな! 楽器を持っている石像の前に逃げてください!」。

ちょうど馬渕のすぐそばには、ホルンのような楽器を持つ石像があった。目の前まで近づくと“演奏”が始まる。だが攻撃はしてくる気配はなかった。そうしてヴァイオリンのような楽器を持つ石像の前には、小太りなハンターと仲が良かった短髪の男が。ドラムのような楽器を持つ石像の前には、観月がたどり着いた。

水篠も別の石像を目指して駆ける。しかし、追いすがる“神像の足踏み”を避けているうちに、気づけばその背後には盾を持った石像が立っていた。振り下ろされる、巨大な石の盾。水篠は“片足”を犠牲にしながらもその攻撃を避けると、這いずりながら近くの別の石像へ向かう。その像は楽器を持っていなかったが、諦めない水篠に反応するように高らかに“歌い出した”。間一髪のところで“神像”も動きを止め、座していた椅子へ腰を下ろすのだった。

水篠に手を引かれながら“神像”から逃げる観月

■もう一度、チャンスがあれば…

「もういいです、観月さん。もう大丈夫なので」「何言ってるんですか、私が治してみせます!」。水篠のケガを治すべく、必死に気持ちを奮い立たせた観月が回復魔法を使う。だが傷が治るより先に、“能力”の使用限界が訪れてしまう。他のハンターたちもすでに限界だった。残り6名となった現状に疲弊し、責任の所在を求めて言い争いを始める始末。“掟”は、まだ一つ残っているというのに……。

すると突然、部屋の中央の床から神話などに出てくるような『祭壇』が現れた。3つ目の掟『神を信仰せよ』を思い返し、息をのむ一同。定石でいけば宝や生贄(いけにえ)を捧げるものだが、いったい“誰”が……?

結果として、ダンジョンの探索を続ける決断をしたリーダー・馬渕が責任をとることに。馬渕さんだけが悪いんじゃない。ここへ来るのは多数決で決めたはず……。そう思いながらも水篠は、ケガで動くことさえできなかった。

馬渕が祭壇へ到着すると、周りにオレンジ色の炎が一つともった。しかしそれ以外は何も起こらない。不思議に思った水篠が、他のハンターたちの肩を借りて祭壇へ向かう。着くと今度は人数分、3つの炎がともった。「2人もこちらに来てください」。何かが起こるとすれば、きっと全員分の炎がともった時だろう。

水篠の予想通り、6つのオレンジ色の炎がともった直後、その周りにはさらに24個の青い炎がともった。そして、固く閉ざされていたはずの部屋の入り口が開く……。「出てもいいの?」「これも罠(わな)なんじゃ」。すっかり疑り深くなったハンターたちは、今度はすぐに逃げ出さなかった。だが、そんな彼らをあざ笑うかのように先程の武器を持った石像たちが再び動き出した……。

慌てふためくハンターたちの中で唯一“敵”を見据えていた水篠は、その“動き”からある法則を見つけ出す。「みんな、石像から目を離さないで!」。どうやら石像は、目を合わせている間は動かないようだ。その上、時間経過とともに周りでは青色の炎が一つずつ消えていっている。

きっと青い炎は“タイマー”。全て消え切った時に助かるかもしれない。それまで神を信じ続けろということだろう。襲いくる石像の恐怖に耐えて目を離さなければいいだけだ。……入り口の扉が、彼らを誘うように開いていた。

誰もこの場を離れなければ全員が助かるかもしれないが、果たして…

現実は非情だった。水篠の肩を支えていたハンターの一人が扉に向かって走り出す。するとオレンジ色の炎が一つ消えたものの、そのハンターはそのまま扉の外へと出ていった。……なんだ、逃げられるじゃないか。そう思ったもう一人も、片足を失った水篠を放り出して扉の外へ出ていく。

これでオレンジ色の炎は残り4つ。「これ以上人がいなくなると死角ができます!」。水篠が叫ぶ。少なくとも四方へ“目”を向けていなければ、周囲から近づいてくる石像を止めることはできなくなってしまう。

そんな絶体絶命のピンチの中で、水篠の耳に感謝の言葉が聞こえてくる。「正直、一番弱い兄ちゃんがこんなに活躍するとは思わなかった。俺たちがこうして命拾いできたのは、兄ちゃんのおかげだ」。小太りハンターと仲の良かった短髪の男の声だった。水篠はひととき、感傷にひたる。男は続けた。「“だが”な……」

「自分にも家族がいる。もう限界だ、すまない」と言い残し、男の気配が去っていく。水篠は怒りにも似た感情を抑えながら、なお生き残ろうと強く意思を持つ。だがそれでも、涙があふれ出すのを止められなかった。すると、リーダーの馬渕が言った。「君たち2人は行きなさい」「まだ先の長い2人が助かるべきだ」。

馬渕はそのまま、片足を失っている水篠を連れていくよう観月に指示する。しかし彼女もまた、回復魔法の使いすぎで体を動かすことができなかった。万策尽きた馬渕に、今度は水篠が言う。「馬渕さん、観月さんと逃げてください……」

……オレンジ色の炎は残り1つに。青い炎はまだ数個がともっていた。迫り来る石像たちを前に水篠は、とっさにそばに落ちていた剣を握る。ハンターの誰かの武器だろう。「せめて一体くらい道連れにしてやる。かかってこい!」。そこからの時間は、ただ蹂躙(じゅうりん)されていく痛みを感じながら、悲鳴とともに心の中で不満を叫ぶだけだった。

ーー俺はいつだって最弱で……。それでも必死でこれまでやってきた……。ふざけるなふざけるなふざけるな。俺だってもっと強くなりたかった……。『もう限界』だ?そんなのみんな同じなのに、結局は自分を正当化してるだけじゃないか!感謝の言葉だって上っ面だ。得をするのはいつだって自分のことを一番に考える奴ばっかりだ!俺にだって家族がいる……。もう一度、もう一度チャンスがあれば……ーー

最後の“青い炎”が消えた時、謎のメッセージウィンドウが現れた。

Notification [The Secret Quest: “Courage of the Weak.”](通知 [シークレットクエスト“弱者の勇気”])
You have acquired the qualifications to be a Player. Will you accept?(あなたは“プレーヤー”になる資格を取得しました。受け入れますか?)

ーーYes.

画像提供:©Solo Leveling Animation Partners

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