稲垣吾郎・新垣結衣ら実力派俳優が出演する、映画『正欲』 主題歌はVaundyの未発表楽曲に決定
2023.9.19 16:30朝井リョウによる小説『正欲』が映画化されることが話題の本作から、30秒予告と本ビジュアルが解禁された。さらに主題歌を、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyが担当することも明かされた。
映画『正欲』の原作小説は朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた一作。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。この2人のタッグにより、生きていくための原動力が、“当たり前”とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像化している。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらいひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅうなつき)役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささきよしみち)には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはしだいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべやえこ)を演じている。
さらに映画主題歌を手掛けるのは本作が初となる、Vaundyが担当することに決定。主題歌となったのは、未発表楽曲である『呼吸のように』(SDR)。書きためた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。
〈Vaundyコメント〉
自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。
生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな思いをこの曲にこめています。自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたらうれしいです。
傑作か、問題作か――。日本映画界を代表する実力派俳優が集結し、いま、この時代にこそ必要とされる、心を激しく揺り動かす、痛烈な衝撃作誕生。
映画『正欲』は11月10日(金)より全国ロードショー