カラフルダイヤモンド ファンへ向けた“2分半のスピーチ”「一番近くで見ていて」【イベント取材レポート 後編】
2023.8.17 20:30BOYS AND MEN(通称:ボイメン)の弟分である名古屋発の12人組グループ『カラフルダイヤモンド』が16日、東京・お台場のダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場でデビューシングル『あまキュン』の発売記念イベントを開催。entaxでは正午より行われたイベント第1部の模様を前後編の2回にわたってお届けする。今回はスペシャルゲストして登場したお笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤とのトークコーナーや『あまキュン』の全力パフォーマンス、センター・古川流唯(ふるかわ・るい)からファンへ向けられた“約2分半の感謝の言葉”まで余すことなくお伝えする。なおこの日メンバーの加藤青空は熱中症のため、急きょ不参加となっている。
カラフルダイヤモンドはもともと、東海地区を中心に全国で活動するBOYS AND MEN(通称:ボイメン)の弟分であるボイメンエリア研究生として活動。約5年半の研究生期間を経て今年ついにデビューした。メンバーは古川流唯・中下雄貴・内海太一・設楽賢・高垣博之・國村諒河・岡大和・小辻庵・石田侑也・関優樹・永遠・加藤青空。
◆芸能界を生き抜く技は? スピードワゴン・井戸田潤「もうみんなできてる」
イベントのスペシャルゲストとして、デビュー曲『あまキュン』にちなんで登場したスピードワゴン・井戸田潤。プライベートではボイメンのメンバーとも交流があり、カラフルダイヤモンドについての話もよく聞いていたようで「こないだボイメンの辻本君(辻本達規)がぼやいてたよ。“キラキラした後輩が出てきて、俺たちもうどうしようもない”って。それくらい期待してるってことよ」と、彼らの兄貴分であるボイメンからの言葉をメンバーに明かした。これには「えー!ウソ、うれしい!」とそこかしこから喜びの声が上がった。
井戸田は続けて「俺恥ずかしいよ。こんなキラキラした男の子たちが歌った後にさ、おじさんが階段で登場して。でも温かく迎えてくれて、いいファンの方たちだよ」と、カラフルダイヤモンドのファンに感謝を述べると、「ファンネームはあるの?」とメンバーへ問いかけた。グループの“お笑い担当”内海は「まだ決まってないんですよ。今後会議して、また報告させてもらいます、よろしくお願いします!」と、すでに井戸田を第二の兄貴分として認識していたようだった。
ここで内海が「本日はそんな芸能界の大先輩である井戸田さんに、芸能界で生き抜くための技を教えていただきたいなと思います」とトークのお題を発表。井戸田は1つ目の回答として「まずは声を張る」という基本的なルールを挙げた上で「でもみんなはできてるから」とメンバーたちを賞賛。すると一際大きな声で「やったー!!」と叫んだのが、メンバーカラー【パープル】の設楽賢(せつらく・けん)。「うるさいなぁ。でも出てるねえ」と反応した井戸田に「出てますか?得意なんです。『したら(設楽)』って書いて『せつらく』って読みます」と、声だけでなく態度も肥大化させながらどんどんと井戸田に近づいていく。2人の顔が徐々に近づいていく様子に、観客からは「きゃー」と黄色い悲鳴が上がる。撮影していたentax取材班も「顔を近づけていって最後にはキスをしてしまう」芸人あるあるを少し期待してしまったが、「近いよ!」と井戸田が慣れた様子でツッコミを入れて離れた。
そんな設楽の様子を見ていた内海からは「一応、グループの書記係なんです。みんなのトークの打ち合わせの時とかもまとめてくれるんです」とフォローの言葉も。設楽は普段からすぐメモができるように、常にスマホを出しておく癖があることも判明した。これに対し井戸田は「あ、でもそういうの大事よ。状況が良くなってきたらトーク番組にも出るからメモっていたことがネタになる。エピソードトークになるよ」と、ここでも芸能界を生き抜くためのアドバイスをした上で「じゃあ最近あった話、何かどうぞ」とさっそく練習の場を提示。設楽は悩むそぶりも見せず話し始めた。
設楽 僕たち今日デビューなんですけど、名古屋から東京に夜行バスで来てるんですよ。で、夜行バスなんですけど、(腰をスッと落としながら)バスが止まっちゃって。
井戸田 (設楽の動きを真似しながら)止まっちゃって?それでどうしたの?
設楽 (腰をスッと落としながら)止まっちゃったので、車で来たメンバーが…(周囲を見ながら)いたんですよね?
自分の話をしていたはずの設楽が急に周囲に質問をし出したところで、井戸田の顔にハテナマークが浮かんだ。するとリーダーの國村諒河(くにむら・りょうが)が「それ本人の話じゃないんですよ」と暴露。設楽もすぐに「借りました。他のメンバーの話を」と、他のメンバーのエピソードトークを借りて話していたことを明かした。メモしていたことが逆に災いのタネとなってしまったようだ。しかし話に詰まってしまった設楽は再度腰を落としながら「壊れちゃって」と井戸田にアピール。「今のとこ“壊れちゃって”が一番面白い。こういう動き、さんまさん(明石家さんま)とか好きだから」と、体を張る姿勢とセンスを褒めた。
その後、芸能界で生き抜く2つ目の技として井戸田は「アッコさん(和田アキ子)に会ったらあいさつする」と、定番中の“ネタ回答”を提示。これに真っ先に手を挙げたのが、センターを務める古川流唯(ふるかわ・るい)。「アッコさんと入りたての頃にコラボさせていただいて、曲を出して、あいさつしました。めちゃくちゃ可愛がってくれました。僕その時15〜16歳で子供だったのもあって」と、予想外なエピソードが明かされた。しかし古川も“わかっていた”ようですぐに「けどちょっと大きくて怖かったりもしました」と続けると井戸田も「あの人おじさんなんですよ、ほんとに。(身長が)2m50cmくらいある。遠巻きに見ると、あのガンダムくらいある」と、お台場のガンダム立像を指差し会場の笑いを誘った。
◆井戸田に「あま〜い」を言わせたい “イケメン”中下からファンへ“あまキュンフレーズ”
トークコーナーの後半では、メンバーの“かわいい担当” 高垣博之(たかがき・ひろゆき)が井戸田に無茶振りをするシーンも。「まだ今日あれ聞いてないよね。僕たち1stシングルが『あまキュン』って言うんですけど、なんで今日、井戸田さんが呼ばれたかわかりますか?」と伝えると、井戸田は「君、フリが強引だな。あれは小沢さんが甘いセリフを言って俺が“あま〜い!”って言うのよ」とツッコミを入れて場を沸かせた上で、「誰かがファンの方に向けた素敵なメッセージを言ったら、俺の“あま〜い”が発動するから」と、逆にメンバーに「あまキュンフレーズ」を振り返した。
するとメンバーは“イケメン担当” 中下雄貴(なかした・ゆうき)を指名。これには客席からも拍手が起こった。中下は少し照れた様子を見せながらも「得意です」と自らを奮起させ、フレーズを考え始めた。途中、井戸田からは「君、鼻高いな」と茶々を入れられたものの「今、伸ばし中です」とうまく返して、ステージの真ん中へ移動。その背中を井戸田がニヤニヤしながら見守る。
中下「今日は暑い中ありがとね、来てくれて。じゃあどうしようかな。ほっぺにチューでもしちゃおっかな」と、指を鳴らす仕草であまキュンフレーズを決めると、井戸田からは大きな「あま〜い」が飛び出した。会場からは拍手と歓声。井戸田は「これで電気代払ってます。今後ともスピードワゴンをお願いします」とお辞儀。会場を沸かせ、最後は自らが“持っていった”。
コーナーの終わり際に井戸田が「レコード大賞新人賞、狙ってるんでしょ。俺も見届けますよ、頑張ってください」とメンバーたちを鼓舞。夢がかなったあかつきには井戸田が12人全員を食事に連れていくことも約束された。井戸田は「カラフルダイヤモンド、ぜひこれからもよろしくお願いします。熱中症に気をつけて」と最後までメンバーにもファンにも気をつかいながら一足早くステージを去った。
◆デビュー曲『あまキュン』披露 センター・古川からファンへ「2分半の感謝の言葉」
イベントの最後にはデビュー曲『あまキュン』のパフォーマンスが行われた。歌唱前にセンターの古川からは、これまで支えてきてくれたファンへの感謝の言葉が述べられた。
古川 まずはね、皆さん、暑い中集まっていただき本当にありがとうございます。無事こうしてデビューができてめちゃくちゃうれしいですし、僕たち研究生として5年半活動してきたんですけど、その中でも辛いことだったり、うれしいこともたくさんあったんですけど、僕たちがこうしてステージに立ち続けられているのは、皆さんが近くで応援してくれて、近くでエールをくれて、だから僕たち頑張ろうと思えて、何度も挫けそうになった時も、皆さんの顔を思い浮かべて「まだいける!頑張ろう」という気持ちで、僕たちここまでやってきました。本当にデビューはとってもうれしいんですけど、それ以上にまずはこうして、そら(加藤青空)を含めた12人でデビューができたことが本当にうれしくて、そしてみんなも一緒にこうやって近くで応援してくれる、そんな強い味方がたくさんいて、僕たちは本当に恵まれた環境でこうやって、身近で皆さんに応援してもらえて、本当にうれしいです。今回ね、僕たちたくさん、今まで5年半活動してきて、いろんな皆さんとの記念日がありました。けどこうして8月16日、カラフルダイヤモンドとしてデビューさせていただきます。これからはね、僕たちカラフルダイヤモンドの伝説を皆さんと一緒に築いていけたらなと思いますので、その伝説を皆さんは僕たちの間近で、一番近いところで見ていただけるとうれしいです。これからもどうぞ応援、よろしくお願いいたします。
古川 そんな僕たちのデビューシングル『あまキュン』で僕たちはレコ大を目指します。新人賞、必ず今年勝ち取ります。人生で一回しか目指せないこの目標を、一回で僕たちはかなえて見せますので、皆さんぜひ近くで応援していてください。では、心込めて歌います。聞いてください『あまキュン』。
約2分半、古川のファンへの感謝の言葉が続いたのち、デビュー曲『あまキュン』が流れ始めた。それまで古川の声に耳を傾けていた会場は、静寂から一気に熱のある雰囲気に包まれた。『あまキュン』は甘くキュンと色付く“恋のはじまり”の切なさやもどかしさを、夢をつかむために悩みながらも真っすぐにひた走るメンバーたちに重ねた曲。そして『カラフルダイヤモンド』というグループ名には、今はまだ原石である彼らがお互いに磨きあうことによって輝き、いつかは“ダイヤモンド”になってほしいという願いが込められている。この日の『あまキュン』のパフォーマンスは、会場にいたファンにとって一際輝いて見えたことだろう。
イベントレポート前編はこちら
【作品情報】
グループ名:カラフルダイヤモンド
デビューシングル:あまキュン