細田守監督劇場6作品初のオーケストラ・コンサートを収録した白熱のライヴ盤、7月に発売決定
2023.6.16 20:45公開から時を経てもなお愛され続ける、スタジオ地図の作品たち。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』、『未来のミライ』、そして最新作『竜とそばかすの姫』。細田守監督の劇場6作品から珠玉の名曲をフルオーケストラの生演奏でお届けした「スタジオ地図シネマティックオーケストラ2022〜『竜とそばかすの姫』公開1周年記念〜」(2022年8月 東京国際フォーラムにて開催)。全5,000席のチケットは即ソールドアウト、一夜限りのコンサート会場に来ることがかなわなかった多くのファンの熱い要望に応え、オムニバス形式のオーケストラコンサートの模様を余すところなく収録した音源が、2023年7月26日にCDとデジタル配信で発売されることが決定した。
当日演奏されたのは、アンコールも含めた全30曲。クラシックはもちろん、JPOPの実力派アーティストとの共演やシネマコンサートなど様々なジャンルの演奏を積極的に行ってきた日本を代表するマエストロ(指揮者)、栗田博文のタクトのもと、名門・東京フィルハーモニー交響楽団が演奏を担当。
さらには、高木正勝(『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』、『未来のミライ』の作曲)がピアノ演奏、奥 華子(『時をかける少女』主題歌)とアン・サリー(『おおかみこどもの雨と雪』主題歌)が、ゲストヴォーカルとして特別出演し、スタジオ地図の音楽世界を美しく描き出している。
高木のピアノとオーケストラの演奏に乗せ、歌詞を新たに書き下ろしたという『ほしぼしのはら』を彼女が優しく歌う。おおかみと人間の子どもである“おおかみこども”を母ひとりで育てていくという本作の中で、母子3人が雪山を駆け回るところは、作品屈指の名シーン。水がキラキラと流れていくようなピアノと壮大なオーケストラサウンドで聴かせる『きときと-四本足の踊り』と映像の融合は感動的。雪の弟である雨が、狼として生きることを選んだことを受け入れた母・花の思いを歌った『おかあさんの唄』。親子の思い出を映し出しながら響くアン・サリーの歌声からは、母の繊細な心の揺れから、大きな温もりと無償の愛が感じられて、心にささる。
SFと恋愛と青春を描いた『時をかける少女』。入道雲をバックに全力で走る主人公・紺野真琴とともに『夏空』からスタートした『時かけ』の世界。『スケッチ』と『少女の不安』は、タイムリープをして、気軽に世界をやり直していたところから急にシリアスな展開になっていく物語を象徴する2曲。ここでは弦楽の表現の幅広さを感じた。『からくり時計~タイムリープ』で、真琴が『いっけぇぇぇぇ』と叫ぶシーンを先に見せて、もうひとりのゲストボーカル、奥華子が登場し『変わらないもの』を歌っていく。未来からやってきた千昭にもう一度会いに駆け出す真琴と、真琴を思う千昭のことを歌った『変わらないもの』。2人の思いが交差する青春感と奥華子の声の持つ切なさは、公開から16年経った今もまったく色あせることがない。
最後は『竜とそばかすの姫』。ベルの歌声を流しながらの 『U』では、オーケストラだからこその音の厚みを感じる。特にサビの迫力はすさまじく、続く『歌よ』も含めて、壮大なUの世界に入り込んだかのような没入感を与えてくれる。ハープの美しい響きが印象的な『心のそばに』は、心を痛めた竜を優しく包み込むベルの大きな愛を、歌声とオーケストラの演奏で表現をしていく。最後は『素顔』から『はなればなれの君へ(reprise)』へ。
オーケストラの豪華なサウンドと、各作品の名シーンを彩ってきた楽曲のコラボは、聴くものの心にダイレクトに響く。またライヴ演奏ならではのヴィヴィットなグルーヴ感と迫力のサウンドにも注目。まさしく、すべての細田守ファンとスタジオ地図ファンに贈る、極上の音絵巻。
【アルバム情報】
タイトル:スタジオ地図 Music Journey Vol. 1 – シネマティックオーケストラ 2022
発売日:2023年7月26日
品番:SICX-30181~82 ※高品質・Blu-spec CD2仕様
定価:\3,520(税抜価格\3,200)
初回仕様:スペシャル・ステッカー封入
演奏:高木正勝(ピアノ)、奥 華子、アン・サリー(ヴォーカル)、
栗田博文(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団
【収録予定曲】
[DISC 1]
映画「バケモノの子」より
- 祝祭
- 三千世界の迷い子
- 充たされた子ども
- 胸の剣
映画「おおかみこどもの雨と雪」より - ほしぼしのはら
- きときと – 四本足の踊り
- 雨上がりの家
- おかあさんの唄
映画「サマーウォーズ」より - 仮想都市OZ
- KING KAZMA
- 栄の活躍
- 1億5千万の奇跡
- The Summer Wars
[DISC 2]
映画「未来のミライ」より
- ミライのテーマ
- Trans Train
- Marginalia Song
- Of Angels
映画「時をかける少女」より - 夏空
- スケッチ
- 少女の不安
- からくり時計~タイムリープ
- 変わらないもの
映画「竜とそばかすの姫」より - U
- 歌よ
- 竜の城
- 心のそばに
- 素顔
- はなればなれの君へ (reprise)
[ボーナストラック(アンコール)]
映画「サマーウォーズ」より
- Overture of the Summer Wars
映画「時をかける少女」より - ガーネット
演奏:
高木正勝(ピアノ) [DISC 1] 5-8, [DISC 2] 2-4
アン・サリー(ヴォーカル)[DISC 1] 5, 8
奥華子(ヴォーカル)[DISC 2] 9, 17
栗田博文(指揮)
東京フィルハーモニー交響楽団
録音:2022年8月14日 東京国際フォーラム ホールA (ライヴ・レコーディング)