映画が大コケ!? ハワイ逃亡中のルーカスがスピルバーグと遭遇 『インディ・ジョーンズ』誕生秘話

2023.5.19 06:00

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

5月19日は、『レイダース/失われたアーク《聖櫃(せいひつ)》』が登場。実は、金曜ロードショーが始まった38年前の1985年10月4日、その記念すべき第1回に放送されたのがこの作品なのだ。
本作は、後に世界的な大ヒットシリーズとなる“インディ・ジョーンズ”フランチャイズの第1作となり、その後、シリーズ4作は世界中で大ヒットを記録。そして、来る6月30日には、第4作公開から15 年の月日を経て、最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が公開となる。

その最新作公開を記念して、金曜ロードショーでは、5月、6月に2作ずつ、“インディ・ジョーンズ”シリーズ4作を一挙放送する。

“インディ・ジョーンズ”といえば、『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスが原案と総指揮、『ジョーズ』『未知との遭遇』のスティーヴン・スピルバーグが監督という当代きってのドリーム・チームがタッグを組んだ、冒険活劇の金字塔。

2人の間でこの映画の話が出たのは1977年。『スター・ウォーズ』がアメリカで封切られる1週間前に、偶然休暇中のハワイで顔を合わせたのだという。

スピルバーグによると、ルーカスは『スター・ウォーズ』が完全にコケることを確信して、ハワイに逃げてきていたのだとか。しかし蓋をあけたらあの大ヒットで彼の憂鬱はふっとんだ。そこで2人は映画の企画を色々話し合い、そのうちの1本が、インディアナ・ジョーンズを主人公にした冒険シリーズものだったのだ。

そして、ハワイから帰国した半年後に、スピルバーグに正式な製作参加の申し入れがあり、撮影は1980年の6月末にスタートした。

スケールの大きい本作は、4ヵ国を飛び回っての撮影となったが、撮影日数はわずか73日間。スピルバーグは当時、「こんな早撮りはテレビ時代以来」と言ったのだそう。

4作合計の興行収入が 20億ドル(約 2,800 億円)にも及ぶ、超・メガヒットシリーズの原点となった『レイダース/失われたアーク《聖櫃(せいひつ)》』を、最新作の公開を前にぜひ見ておきたい。

【ストーリー】
舞台は 1936 年。考古学教授インディ・ジョーンズは米政府から、ある歴史的遺物をナチスの手に渡る前に探してほしいと依頼される。それは手にした者が巨大な力を得るという“モーセの十戒”の石板を収めた聖なる櫃(ひつ)、“アーク”。インディは、手がかりを求めてアーク研究家であるかつての恩師に会いにネパールに向かうが、そこでナチスに襲撃される。恩師の娘で元恋人でもあるマリオンと力を合わせ、辛うじて危機を脱したインディは、アークの所在を求めてエジプトへ向かうが、そこでマリオンがナチスにさらわれてしまう…。

『レイダース/失われたアーク《聖櫃(せいひつ)》』(1981 米)

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス、ハワード・カザンジャン
製作:フランク・マーシャル
原案:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン
脚本:ローレンス・カスダン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
インディ・ジョーンズ:ハリソン・フォード(声:村井國夫)
マリオン:カレン・アレン(声:戸田恵子)
ベロック:ポール・フリーマン(声:田口計)
トート:ロナルド・レイシー(声:内海賢二)
サラー:ジョン・リス=デイビス(声:小林修)
マーカス・ブロディ:デンホルム・エリオット(声:宮川洋一)
サティポ:アルフレッド・モリナ(声:野島昭生)
ディートリッヒ:ウォルフ・カーラー(声:阪脩)
イートン:ウィリアム・フットキンス(声:今西正男)

写真提供:(C)日テレ

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