チャンピオンは感動の“戦メリ”ダンスで魅了! 激動の『THE DANCE DAY』ファイナルステージ振り返り【後編】
2023.5.8 16:303時間にわたるダンスNo.1決定戦『THE DANCE DAY』のファイナルラウンドでは、し烈な戦いを勝ち抜いた7組のバトルが繰り広げられた。
得点順位によりファイナルに出場したのは以下の7組。
1『九州男児×FabulousSisters』687点
2『N’ism』680点
3『SALAH』679点
4『KUROKO』669点
5『Yutaka -Team Black Starz』663点
6『三重高校ダンス部 SERIOUS FLAVOR』662点
7『アバンギャルディ』659点
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【1stラウンド5位 『Yutaka -Team Black Starz』】
ファイナルラウンド3番目に登場したのは、関節を半分外す驚異の“ボーンブレイクダンス”で会場を騒然とさせた、『Yutaka -Team Black Starz』。
ファイナルステージでは、『残酷な天使のテーゼ(ClubMix)』の曲にのせて人間界に堕ちた“天使の苦しみと復活”を表現。オープニングでは、棒を握った腕がぐるぐると何回転もするという荒業が登場。その常人とは思えない動きにいきなり歓声があがった。
その後も終始、ありえない動きの連続で観客を魅了。審査員のKENZOはエヴァンゲリオンの楽曲が使われていることをうけ「こんなキャラクター出てくるんじゃないかな」との感想をもらした。
SNSでも「唯一無二のパフォーマンス素晴らしかった」「凄惨が過ぎる。目を覆いながら全部観た。素晴らしい」など衝撃をうけた人達の声が。冒頭の腕が回されるシーンについて振り返る場面では水卜アナウンサーが「怖かったーあれ」と興奮冷めやらぬ様子。一方演じたYutaka自身 は「楽しかったです」と答えていた。
【1stラウンド4位 『KUROKO』】
2連覇を目指す前回チャンピオンの『KUROKO』は、“Reborn”をテーマにした作品を披露。Belleのスローテンポな楽曲『歌よ』にあわせて、殻に閉じこもった青年を外の世界へ導いていく。
リーダーのGENDAIがゴミのたまった部屋で1人うつむいていた青年を、最終的にはレッドカーペットの上を歩くスターに変身させていく過程が丁寧に描かれると、審査員のSKY-HIはスタンディングオベーションで感動の気持ちを表した。
そして「ダンスって言葉がないから余計に伝わるものっていっぱいある」と前置きした上で「直接心臓を揺さぶられる」とダンスに込められたドラマに感激した様子。見ている人達の中にも「あの世界観ほんと好きだー」「発想力が神」とつぶやく人たちが多かったようだ。
一方、感想を聞かれたGENDAIは「このネタができて幸せです!」とズバリ感無量の一言で締めくくった。
【1stラウンド3位 『SALAH』】
フランスからやってきた圧倒的な表現力のレジェンドダンサー『SALAH』が、テーマに選んだのは“自由”。世界的なパンデミックを乗り越え“自由に踊れる幸せ”をダンスで表現し、世界最高峰のダンスバトルで2度も優勝を果たした実力を見せつけた。
審査員のkazukiは「ダンスをまじめに踊っているというよりは、ダンスを使って遊んでいる」と評価。「見ているこっちもわくわくするし、自然と笑顔になる」と述べた。
SNS上でも「ダンスの化身みたい」「人間の身体全部で曲に合わせて表現するってこうなんだって思いました」などのコメントが殺到。SALAHは、「今度44歳になるが、今回の舞台でもたくさんいろんなことを学びました。皆さんも学ぶことをずっと続けてください」とのメッセージを送り、会場は拍手に包まれた。
【1stラウンド2位 『N’ism』】
不気味なジャパニーズホラーダンスで高得点を獲得した『N’ism』は、困難に負けず力強く生きる人間の生命力をテーマにしたダンスを坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』に合わせて熱演した。京都の絞り染めだという大きな布を体にまとわせ、その中でもぞもぞとした生き物のような動きを見せたり、半身だけのぞかせて激しく踊ったりと、一糸乱れず息の合った圧巻のパフォーマンス。
SNS上では「N’ismの布、素敵だった。出てくる衣装があれ、てのもいい」「ダンス凄かったんだけど、絞り染めの布が感動だった件w」など注目を集め、審査員の仲宗根梨乃は「ビューティフルエンターティメント! 世界にこれを届けたいとシンプルに思いました」と絶賛した。
【1stラウンド1位 『九州男児×FabulousSisters』】
最後のチームは、最高得点の687点でファイナルに勝ち上がってきた『九州男児×FabulousSisters』。世界チャンピオンの2組がタッグを組んだ最強の優勝候補がファイナルで演じるのは、“絶望の中、踊ることで希望を見出す少女達の物語”。
『残酷な天使のテーゼ2009VERSION』にのせたアクロバティックなパフォーマンスが
盛り上がりを見せる中、クライマックスで全員の衣装が一瞬にして黒から金へと変化する演出が登場すると会場のボルテージは最高潮に。SNSでは「九州男児&FabulousSistersすご!! 高難度連続!!」「華やかできらびやかでとても好きです」など称賛の声が殺到したようだ。
そして、いよいよ最終結果が発表! 審査員それぞれに振り分けられたパネルに、1票を投じたチームの名前が映し出されていく。
その結果、
SKY-HI 『N’ism』
TAKAHIRO 『九州男児×FabulousSisters』
kazuki(s**t kingz) 『アバンギャルティ』
YOSHIKI『N’ism』
Travis Payne『N’ism』
仲宗根梨乃『SALAH』
KENZO(DA PUMP) 『九州男児×FabulousSisters』
となり、最多の3票を集めた『N’ism』がチャンピオンの座に輝いた。ステージ上で歓喜の涙を流すメンバーは「いろんな人が支えてくださって、私たちは踊りで返すことしかできないので、こうして優勝で恩返しすることができてうれしいです」とコメント。
SNS上ではこの結果に「1曲目は見た目以上にダンスが怖かったし2曲目は布の演出が不気味な生命力を感じてゾワッとして素晴らしかった」「N’ismさんが私の中でも優勝」など納得する声の一方で「順位をつけなきゃいけない審査員の皆様は相当辛かっただろうな」との声も。
優勝賞金1000万円のプレートを手渡したKENZOは、感極まった声で「世界に誇れるイベントが日本で生まれました!」と絶叫。最後は井上芳雄が「ダンスって最高です!」の一言で3時間に渡ったし烈な戦いを締めくくった。
また、決勝大会後の5月11日(木)・12日(金)には、初の試みである番組連動のスペシャルライブ『THE DANCE DAY LIVE 2023』を日本武道館で開催。
今回優勝した『N’ism』をはじめ、ATEEZ(エイティーズ)、&TEAM(エンティーム)、xikers(サイカース)、XYなど、グローバルに活躍する豪華なアーティストたちが出演する。こちらも要注目だ。チケットは『THE DANCE DAY LIVE 2023』のオフィシャルサイトで先行受付中。オフィシャルサイトはこちら