映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』 不穏な雰囲気を纏った場面写真が一挙解禁

2025.4.22 06:00
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』

綾野剛が主演を務め、三池崇史が監督を務める映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』。このたび、予告映像と場面写真が解禁された。

原作は、第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)。
主人公の薮下誠一を演じるのは綾野剛。『ヤクザと家族 The Family』(2021)、『カラオケ行こ!』(2024)など国内外で高く評価される作品への出演が相次ぎ、2024年にはNetflixシリーズ『地面師たち』で社会現象を巻き起こすなど常に先頭を走り続けている。監督は三池崇史 。『悪の教典』(2012)、『初恋』(2020)、『怪物の木こり』(2023)など映画での活躍は言わずもがな、2025年にはTVドラマ「新・暴れん坊将軍」でも監督をつとめるなど精力的に活躍の場を拡げ続ける。また共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華キャストが勢揃いとなっている。

このたび、不穏な雰囲気を纏った場面写真が一挙解禁となった。主人公で綾野剛演じる小学校教諭の薮下誠一が、怯えてしゃがみ込む児童・氷室拓翔に、まるで教え子に向ける表情とは思えない顔つきで口止めを促すような様子や、一転して動揺を隠せぬ必死の表情で校長に何かを訴えようとする姿など、様々な角度で薮下を切り取った場面写真が揃う。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

柴咲コウ演じる、息子への体罰で薮下を告発した氷室拓翔の母、氷室律子の場面写真も到着。学校に乗り込み、突き刺すような鋭い視線を向ける写真から、息子を思いすがるように抱きしめ涙を流す姿など、真逆の様子が写し出されており、見る者の感情を揺さぶるようなものとなっている。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

その他にも亀梨和也演じる週刊春報の記者が新聞を手に取材対象に迫る姿、小林薫演じる、薮下を担当する弁護士・湯上谷や、北村一輝演じる律子の弁護士・大和が率いる“550人もの大弁護団”が、法廷に足を運ぶ緊張感あふれる場面写真なども解禁となる。一方で木村文乃演じる薮下の妻、希美が笑顔を向けるカットなど、薮下の周りの穏やかな日常が垣間見える写真にも注目となっている。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真
映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

さらに、予告映像もあわせて解禁となった。冒頭では児童・氷室拓翔(三浦綺羅)に対し、「何でこんな簡単なことできないんだろうね」と吐き捨て、ランドセルをゴミ箱に投げ捨て踏みつけるなど、陰湿で狂気的な薮下(綾野剛)の姿が映し出される。拓翔の母、氷室律子(柴咲コウ)はひどい体罰が行われていると涙ながらに学校へ訴えるも、薮下が態度をあらためる様子はない。かと思えば一転して「やってません」と身の潔白を訴える表情はそれまでの薮下とは別人のように切実そのもの。謝罪の場となった保護者懇親会では律子から「自殺を強要されたんですよ!」と激しく糾弾され、「謝って。担任を続けたければね」、「認めてましたよね」と保身に走る校長・段田(光石研)と教頭・都築(大倉孝二)からも突き放されてしまう。さらには「完全にクロですよ」と息巻く週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)からも追われ、瞬く間にマスコミの標的となった薮下の日常はだんだんと壊れていく。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

映像には湯上谷(小林薫)と大和(北村一輝)、二人の弁護士が法廷で争う姿や、拓翔の診断を担当した精神科教授・前村義文(小澤征悦)、鳴海の上司で「週刊春報」の編集長・堂前(髙嶋政宏)が映し出されるほか、安藤玉恵、美村里江、峯村リエ、東野絢香も登場。過激なセリフと緊迫感あふれる怒涛の展開が続く中、際立つのは「騒ぎを収めるために謝っただけです」と涙を浮かべ必死に訴える薮下と、「絶対に許すことができません」と無機質ながら凄みのある表情で主張する律子、二人の不穏すぎる対比。そして最後に映し出される薮下の表情が示すものは…。実力派キャスト陣による《極上の演技合戦》と本作への期待が高まる予告映像となっている。
予告映像はこちらから

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

《STORY》
2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。
体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。
これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が“実名報道”に踏み切る。
過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。
誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。
一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは―「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった。
これは真実に基づく、真実を疑う物語。

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』場面写真

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は6月27日(金)全国公開
配給:東映

公式HPはこちらから

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