カズレーザー まだ食べられる食品が捨てられる“食品ロス大国”日本… “賞味”期限は撤廃、“消費”期限に統一するのはアリ?ナシ?
2025.3.12 11:30
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が11日に放送された。今回は『令和の新法律 SP』というテーマ。普段は専門家たちの解説を聴講して見識を深める芸能人たちが、新たな法律の案をプレゼン。専門家たちとともに、アイデアに対する白熱した議論が繰り広げられた。
「私の法案は、賞味期限は撤廃!消費期限のみの記載法でございます」と説明を始めたのは、こがけん。元板前だからこそ、日本の食品ロス問題の一因ともなっている賞味期限の表示に切り込む。
そもそも日本は、年間約500万トンの食品が廃棄される「食品ロス大国」。賞味期限と消費期限は食品の劣化スピードの違いで定められ、消費期限は「安全に食べられる期限」、賞味期限は「美味しく食べられる期限」を指すが、賞味期限を過ぎたとしてもすぐに食べられなくなるわけではない。こがけんは消費期限のみ記載する法を作ることで、食品ロスを減らすという案を披露した。
こがけんのアイデアに真っ先に賛成したのはカズレーザー。「これ、俺、マジで賛成だと思います。いいすよね」と絶賛する。「ほんとに賞味期限って気にしてるのって、売る側だったりするじゃないですか。売る側は、それ過ぎちゃうと捨てたりするケースがよく見てたから、なくていいなって本当に俺思います」と続け、カズレーザー以外にも賛成する出演者が相次ぐ。



しかし専門家の意見を聞いてみると、登壇していた3名全員が反対だという。まず日本女子大学の家政学部家政経済学科で教授を務める小林富雄氏は食のブランディングに注目し、「日本の“食”って世界中から注目されていて、そういった部分は大切にしてもいいんじゃないか」とコメント。また中央大学 法学部長 遠藤研一郎氏は「食に対する情報というのは、消費者に与えられるべき権利」といって同じく反対。さらに静岡県立大学の食品栄養科学部教授、増田修一氏は「おいしく食べられない、つまりまずいというのは人間の舌の感覚で危ないものと認識していて、何かしらの食品の悪化が起こっているシグナルとし、健康上問題なくても、分けたほうがいいんじゃないかなというふうに思います」と話した。
