カズレーザー 救急車をタクシー代わりに呼ぶ高齢者に、増えるいたずら電話…“有料化”はアリか?ナシか?日本の医療問題に切り込む
2025.3.12 09:30
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が11日に放送された。今回は『令和の新法律 SP』というテーマ。普段は専門家たちの解説を聴講して見識を深める芸能人たちが、新たな法律の案をプレゼン。専門家たちとともに、アイデアに対する白熱した議論が繰り広げられた。
日本の医療問題に切り込んだのはお笑いコンビおかずクラブ・オカリナ。「私が提案するのはですね、“救急車を呼ぶのを有料にする法律”です」と説明を始めた。現在の日本では無料で呼べる救急車。しかし出動数は年々増加し、近年、過去最多の700万件超えになったという。さらに搬送された人のうち48.5%が軽症。「蚊に刺されたのでかゆい」、「入院予定日だから病院に連れて行ってほしい」とタクシー代わりに使う高齢者や、酔っ払いやいたずらで呼ぶ人までいるという。日本の医療現場をひっ迫させる一因ということで、元看護師のオカリナが有料化の必要性を訴えた。
元看護師として並々ならぬ思いのオカリナ。出演者7人のうち、4人がこのアイデアに賛成する。神田愛花は「私は賛成です」とコメント。救急車が到着するまでに10 分以上かかっちゃったりしてるってニュース聞いたことがあって…」といい、軽症者やいたずらで救急車が呼ばれにくくなることで、本当に必要な重症者がより救急車が使いやすい環境になる期待を語る。
カズレーザーも「無駄な119 番が減るだけで、かなり意味があると思いますし、お金かかるとか、自分で判断できないから専門家に判断してもらうっていうのは、呼んだあと、判断してもらって、これ必要なかったので、ここまでの車両代を請求しますとかになっても、別にいいんじゃねえかなと思います」とオカリナに賛成の様子。
一方で反対と話すのはこがけん。「心臓麻痺だったりとか、脳梗塞の初期症状は、僕らが判断できるものじゃないと思うんですよ。躊躇(ちゅうちょ)して呼ばないっていうケースが出てくると、それこそ本末転倒だなと思うんですよ。貧富の差によって、それこそ命の格差ができちゃうっていうような」と、緊急時に手遅れにならないために無料であるべきと話した。
そのなかでオカリナは救急車が出動する際にかかるコストについて言及。オカリナ「日本ではなんか一応、無料になってますけど、一回呼ぶ毎に結構な額がかかってるんですよ」と、一回の出動につき約4万5000円の費用がかかっており、その費用は税金から捻出していることも問題視する。中央大学大学院戦略経営研究科教授・真野俊樹も、年間の出動件数が約700万件であることから、単純計算で年間約3000億円が、かかっていると解説。そのうちの半分が軽症者の要請であることから、1000 億円以上がある意味ではムダになっているという現状に、出演者たちからは驚きの声があがった。
