カズレーザー 家の中に大量発生する“カビクライシス”の原因は最新の建築事情にあった?高断熱高気密な住宅が抱える思わぬ落とし穴とは
2025.3.5 10:15
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が4日に放送された。新生活を前に考えておくべき暮らしやすい間取りや、街の再開発問題など、住まいにまつわる新常識をテーマにした今回。『いま急増する令和の欠陥住宅カビクライシス』という講義では、近年急増しているという住宅のカビ被害の原因とその対策法について解説がなされた。
これまで5000件以上の欠陥住宅を見抜いてきた一級建築士・長井良至氏は、“カビクライシス”と呼ばれる、家の中でカビが大量発生する被害の原因の1つとして、今年4月に改正される建築物省エネ法を見据え開発が進む、高断熱住宅設計を挙げた。

カズレーザーが「日本(の建物)は断熱性が低いみたいな、だからそれを直せみたいに言ってましたよね」と指摘したように、最近では窓を無くす家がトレンドになっているそうだ。
そもそも室内でカビが発生する条件は、温度20〜35度・湿度60〜80%だが、高気密・高断熱の家が設定する室内温度も、カビの発生条件と一致しているのだとか。
全ての新築の建物に省エネ性能の向上がもとめられるなか、原則としてエネルギー効率の良い高断熱基準を満たした建物しか建てられなくなるが、この基準を満たした建物が設定する室内温度が、カビの発生条件と一致。さらに近年、夏場の豪雨や異常気象で、湿度が高くベトベトした空気が室内に入り、より一層カビが生えやすい状況になっているという。
ここで長井氏はNG間取りとして、換気扇を多く設置するとカビが発生しやすくなると指摘。これにはみちょぱが「換気した方がいいんじゃないですか?」と驚いたが、長井氏によれば窓を閉め切り、換気扇だけで換気を行うと、クーラーなどにより外から入り込んだ湿った空気が、壁の中や天井裏にまで循環されてしまい、室内の冷えた空気との温度差で水滴となり、カビのもとになるのだとか。適切な換気量は2時間に1回程度だという。