カズレーザー “東京は地獄のエリア”山間部よりずっとひどい!都会に隠れた花粉症悪化のリスクとは?
2025.2.26 09:45
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』25日に放送された。『最新科学で花粉症&アレルギー大改善SP』として、放送時間も2時間に拡大された今回。「シミやくすみも花粉が原因!? 都会で起こるヤバい花粉爆発」という講義では、植物が少ないにもかかわらず、地方よりも悪化しやすい都心の花粉症のメカニズムが解説された。
「今年はですね、1985年の観測以来、最も早く花粉飛び始めてるんですね」といって講義を開始した、日本医科大学大学院で教授を務め、さらに日本アレルギー協会の理事でもある大久保公裕氏。今年の花粉のピークは5月の連休まで続く見込みだという。
このような事態になった原因は昨年、雨が少なく乾燥していた影響だという。地域別に花粉の量を過去10年の平均値と比較した日本地図が紹介されると、いたるところで100%を超えるという表示。福岡や徳島では2倍以上、京都にいたっては5倍強にもなっていた。カズ「5倍ってすごいですね」、シソンヌ・長谷川「こんなに?!」と、一同から驚きの声があがる。
つぎに大久保氏がスギ林の分布図を示すと、東北に多く分布している一方、東京など都市部には少ない傾向。島崎遥香が「東京はスギ林がそんなに多くなさそうなんで、まだ安全ってことなんですか?」と質問すると、大久保氏は「そうではなくてですね、実際には東京は地理的には花粉の地獄のエリアなんです」と回答。実はスギが生えている山間部よりも、東京の方が発症率が高いことが分かっているという。
東京がなぜ地獄のエリアとなるのか。大久保氏は関東近郊のスギ林の分布図を紹介した。千葉や神奈川、山梨など、都市部を囲むようにスギ林が分布。「それから厄介なのが、これから吹く風の向きなんです」というと、全方位から東京に吹き込む風が図に表示される。このことから東京は、どの方角から風が吹いても大量の花粉が流れ込んでしまうという。
東京を花粉地獄にする要因はそれだけではない。関東や東北などのスギは、苗木のまま植えられている。一度切った木に枝を挿すことで大きくさせる“挿し木”で植えられた日本海側や九州のスギに比べ、1本の木から出る花粉量がおよそ1.4倍~2倍になるのだとか。
さらに関東は麓から山間部にかけてスギが植林されており、気温が上がると先に麓から花粉が飛び始め、あとを追うように気温の低い山間部から花粉が、時間差で飛び立つ。その結果、麓部分にスギが多く植林されている九州と比べた場合、飛散期間が関東の方が約1か月も長くなることがあるという。