ヒロミ祝・還暦!“すき焼きの神”が作る、文明開化の時代と変わらない“神のすき焼き”に「あれ?僕今肉食べました?」
2025.2.25 10:50
ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が2月22日に放送。ヒロミの還暦を赤い神ギフトでお祝い!東京に現存する最も古いすき焼き店の炭火で焼くすき焼きに、ヒロミと孝太郎が舌鼓を打った。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。今回は祝・60!ヒロミの還暦スペシャル!還暦を迎えたヒロミのために、還暦に食べたり身につけたりするといいとされるおめでたい“赤”にまつわる神様たちからの神ギフトを紹介した。登場したのは“すき焼き”。真っ赤な牛肉で食べるすき焼きは栄養価も高く、“これからも元気に過ごして欲しい”というメッセージが込められているという。
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神のすき焼きを求めて、すき焼き店30軒以上の激戦区・東京の日本橋で聞いてみると、“すき焼きの神”と多くの人が言うのは、文明開化の味を継承するという『日本橋 伊勢重』(東京都中央区日本橋小伝馬町)。創業は明治2年、東京に現存する最も古いすき焼き店で、11時に開店と同時に即満席になる人気店!
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伊勢重七代目、すき焼きの神・宮本尚樹さんにメニューを説明してもらうと、A~CとSの4種類があり、AからB、 C、 Sになるにつれて霜降りの割合が増えていくという。すき焼きAセット(3850円)を注文してみると、やって来たのはなんと火鉢!創業当時から変わらず、炭ですき焼きを作っているという。
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炭はじんわりと全体的に鍋を温めるためムラなく仕上がり、火の入り方もゆっくりになるという。炭の灰が舞わないよう、水を引くのも創業から変わらないスタイル。さらに鍋は昭和21年頃から使い続けている年代物!使い続けることで鍋自体がなじみ、食材の味が鍋に染み込んでいい味を出していくのだという。
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北は北海道、南は九州まで20ヶ所以上の産地から、宮本さんが自ら目利きし、その時に一番おいしい和牛を提供しているという。肥育日数が30ヶ月以上で肉の色がなるべく濃いものを選ぶのが宮本さんのポイント。肥育日数が長いほど霜降りが増し、よりジューシーになる。また雌牛は雄牛に比べ肉が柔らかく、脂の融点が低いため口の中で溶けやすく、滑らかな舌触りになるため、雌牛を選ぶ。さらに赤味が濃いほど、より肉のうまみが感じられるという。サシのバランスも細かいものの方が、脂と肉がバランスよく口の中に入るためおいしく食べることができるという。
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そして伊勢重が神である最たる理由が、肉を全て約1ミリに手切りで切っているところ。今はほとんどのすき焼き店がスライサーを使用しているが、伊勢重では肉の口溶けを最大限引き出すために手切りの1ミリの薄さにこだわっている。
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切り始めから切り終わりまで約1ミリをキープするだけでも神技なのだが、神の手切りの神髄は、1つ1つの部位にある筋に対して直角に切っていくところ。肉にはたくさんの筋繊維があり、繊維に沿って切ると筋がそのまま残るため、口当たりが悪くなってしまう。だが垂直に包丁を入れると筋が分断されるため、口当たりが柔らかくなるのだという。肉の繊維は真っ直ぐ入っていないので、スライサーだと同じ角度でしか切ることができず繊維の変化に対応しきれない。しかし神は絶妙に包丁の角度を変えながら、繊維に対して垂直を保ち続け切っていく。
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