カズレーザー もはや注射いらず? “18歳までしか摂取できない”鼻に噴射する最新のインフルエンザ・ワクチンとは
2025.2.12 11:15![カズレーザーの写真](/wp-content/uploads/2025/02/0211KAZZ_InfluNewMedicine_TOP.jpg)
カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が11日に放送された。SNS上のフェイクニュースや中年のリスキリングなど、いま社会でホットな話題をテーマにした今回。『45年ぶりウイルス消滅!?超最新!インフルエンザ撃退法』という講義では、この冬、猛威を振るっているインフルエンザに関し、驚がくの最新情報が紹介された。
中部大学 生命健康科学部の伊藤守弘教授は、近い将来に導入が期待されるインフルエンザの新薬について解説。実用化されれば、どの型のインフルエンザでも駆逐できる未来が見えてくるという。
![伊藤守弘氏の写真](/wp-content/uploads/2025/02/0211KAZZ_ItoMorihiroJPG.jpg)
現在、人への感染が確認されているA型2種、B型2種に対応できるワクチンが使用されているが、その予防・撃退方法は伊藤氏いわく、近年急速に進化しているという。ワクチンを注射し、体にウイルスに対する抗体を作って重症化を予防するのが、これまでのスタンダード。「感染を完全にしないようにするワクチンはあるのか?」という問いに対し、感染しないようにするのは理論的には難しいと答える伊藤氏。従来のワクチンは全身に行きわたるため、喉や鼻の奥などのウイルスの侵入経路となる場所に、集中的に抗体が行かないからだと説明した。
そんな問題を解決する、鼻に噴射するタイプのワクチンが、2024年から日本でも実用化したという。これまで同様“弱らせたウイルス”を使い、新たな抗体を生み出すものであるが、喉や鼻に集中して抗体を作ることのできる効果が期待されるという。ただ残念なことに、摂取可能なのは2歳以上19歳未満だけ。過去にインフルエンザに感染していた場合、その時のことを体が記憶しており、古い抗体が新しく入ってきたワクチンウイルスを弾き飛ばし、効果がない場合があるためだという。1回およそ9,000円と、摂取コストも従来のものより少し高いが、幼い頃から使った場合は20歳以上になっても使い続けることができる可能性があり、今後の動向に注目だという。
そして満を持して紹介されたのが、インフル感染ゼロ時代を実現するかもしれない新薬の情報。2024年にアメリカのアルバートアインシュタイン医科大学などが研究結果を発表した。従来の治療薬のような感染した後で、細胞内でのウイルスの増殖を抑えて症状を緩和するものと違い、新薬は人への感染自体を防ぐものだ。まだ実用化段階には至っていないというが、理論上、あらゆるA型に効果を発揮する可能性があるという。B型がコロナ禍をきっかけとして2種のうち1種が絶滅したとみられ、もう1種類への対策も集中的に進んでいる現状から、近い将来にはインフルエンザを人類が克服するかもしれない希望が語られた。
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