自宅でできる“巡活マッサージ”でむくみ改善 働く女性のがん患者に向けた肌ケアセミナー【動画あり】

2025.2.7 15:30

医薬品メーカーの第一三共ヘルスケアは2月2日(日)、働く女性のがん患者に向けた“肌ケアセミナー”を開催。看護師の東島愛美氏が、がん治療中に起こりやすい皮膚トラブルに対するスキンケアを講義したほか、アピアランス・サポート東京の村橋紀有子氏が、むくみを改善する“巡活マッサージ”をレクチャーした。

国内で2人に1人ががんを経験するという昨今──特に現役世代の30・40代においては男性よりも女性のほうが罹患率が高く、治療と仕事の両立が大きな課題となっている。また、抗がん剤治療により脱毛だけでなく、色素沈着や乾燥、敏感肌などの肌トラブルに悩む患者も少なくないという。

そうした治療に伴う“皮膚トラブル”に対して「具体的なケアがわからない」という声が多いことから、同社は3年前に肌ケアセミナーを立ち上げた。8回目の開催となる今回のテーマは、働くがん患者のアピアランスケア(がん治療による外見の変化を和らげるケア)と、治療と仕事を両立するための肌ケア。

スキンケアサポート看護師の東島愛美氏はまず、抗がん剤治療中から取り入れたいスキンケアについて講義を行った。

スキンケアサポート看護師の東島愛美氏の写真
スキンケアについて解説する東島愛美氏

このスキンケアで大切なポイントは、お風呂で肌を優しく洗うこと(保清)、朝と夜に保湿剤を塗って肌バリアーを高めること(保湿)、日光の強い刺激を日焼け止めで防ぐこと(保護)の3つだという。

保清で重要なのは、せっけんやシャンプーなどの洗浄剤は低刺激で弱酸性のものを使用し、泡で肌をなでるように優しく洗うこと。また、手の届かないところや軟膏などを塗っている箇所はタオル洗いが必要だと解説した。

続いて、使用する保湿剤の種類や量について説明。ローションは肌なじみが良く、使いやすいが保湿力は低いため1日に複数回塗る必要がある。その一方で、クリームや軟膏などは塗りにくいが保湿力は高いため、季節や肌の調子に応じて使い分けるのが望ましいという。

保湿剤の使用量の目安として、FTU(フィンガーチップユニット)という単位が用いられており、1FTU(約0.5g)で大人の手のひら2枚分の広さに塗ることができる。軟膏やクリームの場合、人差し指の先端から第1関節まで出したときの量で、ローションや乳液の場合だと1円玉くらいの大きさとなる。全身に塗るには約20g必要といわれており、保湿剤は思っているよりも量が必要だと東島氏は強調した。

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