堀江瞬「ちょっとぶっこわれたヤバイやつかもと感じました」『メイクアガール』公開記念舞台挨拶開催!
2025.2.4 19:101月31日(金)より劇場公開中の安田現象監督初の長編アニメーション『メイクアガール』の公開記念舞台挨拶が、2月2日(日)に行われた。
本作は、これまで個人制作の3DショートアニメやMV、企業のプロモーションアニメなどで日本国内のみならず海外からも高い評価を得てきた安田が手掛ける、全編フル3DCGによる“安田現象純度300%”の完全オリジナル作品。制作にあたって実施されたクラウドファンディングでは、目標を遥かに上回る 230%超えを達成し、その圧倒的な人気と注目度の高さを証明した。観た人からは、卓越した3Dアニメーションに「『メイクアガール』映像も主題歌も最高だった」、「捉え方次第で結末が変わる面白すぎる映画…!」、「ちょっと1回じゃ追いつけない!もう1回観にいく!」と絶賛のコメントが上がっている。
◆公開記念舞台挨拶を実施!豪華声優陣と安田現象監督が登壇
2月2日(日)、全国の劇場にて舞台挨拶が生中継されている中、本作で主要キャラクターを演じた声優である堀江瞬、増田俊樹、雨宮天、花澤香菜、そして安田現象監督が登壇した。鑑賞直後の熱気冷めやらぬ観客に向けて登壇者から一言ずつ挨拶あり、イベントはスタートした。劇場長編アニメーションプロジェクト第1弾となった本作について、安田監督は「『メイクアガール』はもともとYouTubeのショートアニメから始まった作品なのでこうして皆さんに劇場で作品を観ていただくことになり感慨深いです。SNSの方でも観ました!という声が多く届いていて劇場作品として公開された実感があり本当にうれしいです」とコメントし、無事に公開されて安堵した様子を語った。
さらに各声優陣には、それぞれが演じたキャラクターについて、質問が投げかけられた。初めに“キャラクターを一言で表すなら?”という質問に、堀江は「ぶっ壊れピュア研究オタク」とコメント。その理由を「アフレコの時に監督から“明は人の気持ちが分からないような部分があったりする男の子です”と言われていて、完成された作品を客観的に観るとちょっとぶっこわれたヤバイやつかもと感じました。まっすぐすぎるがゆえに猪突猛進なところがあるのかな」と話し劇場の観客も納得の様子だった。続いて、増田は「友」と一言。「このお題、漢字一文字と勘違いしてました(笑)。邦人は男性が求める友達像の集合体だと思いますし、こういう友達が身近にいたら自分の成長にもつながるな、ととても感じました」と理由を続けてコメントした。
雨宮は「しっかり者のお姉さん」と話し、「明や邦人とは同級生だけど精神年齢は圧倒的に上だと思います(笑)パッと見はツンデレに見えるキャラクターなんですけど、根底には周りの人への思いやりや心配に思う気持ちを持った優しいしっかり者だなと感じました」と演じた茜の特徴を捉えた理由を話した。そして、花澤は「わかる!わかるよ!とりあえず一緒に飲みに行こうか!!」と会場全体に笑いを起こす回答を出し、「絵里ちゃんに向けて一言声をかけてしまったんですよね…。こう言ってくれる人がいたら絵里ちゃんは変わってたんじゃないかな!?と思ったんです。人と自分を比べてしまってあんなふうに変わってしまったと思うので、もし私が『メイクアガール』の世界に入っていれば絵里ちゃんの世界線は変わっていたかもしれないな、と思います」と独自の視点で自身のキャラクターを熱弁する様子をみせた。
さらに、安田現象監督にも質問として、“この作品を一言で表すなら?”と聞くと「職業相談コーナー」と一言。「実は最初、アニメを作る気は全くなくて油絵作家になりたかったんですよ。そこから文章作品、ショートアニメとステージが変わる度に作品が問いかけてくるように職業の方向性がどんどん変わっていったんです」と自身のこれまでを振り返る理由を語り会場は拍手に包まれた。つづいて、“各々のキャラクターの特に好きなシーン“を聞かれると、堀江は「邦人との屋上のシーンが印象に残っています。あそこまで友達にぶつかることって自分はなかったですね。それを受け止める邦人も立派でしたし、二人の友情を感じられるシーンだと思いました」と答えた。続いて増田は「僕も屋上のシーンですね。あのシーンこそがこの物語のきっかけとなりますし、邦人の彼女ができて浮かれている場面はロボットが出てくる作品の中でも人間らしさが見えるお気に入りのシーンです」と自身のキャラクターの見せ所を語った。雨宮は「邦人が0号に八つ当たりするときに茜が0号を庇(かば)うシーンですね。実は0号に複雑な思いを抱えていた茜が0号を守ろうとした場面は彼女の優しさと強さを感じられました」と語り、安田現象監督のアニメーションならではのキャラクターの動きが描かれていた。花澤は「明のパソコンをいじりながら喋っているスリリングなシーン1回目2回目で見方が変わるので演じていて面白いなと感じました」と自身キャラクターについて話した。監督には、映画の一番好きなシーンを聞くと、「学校の階段で0号がソルト(ロボット)の隣でご飯を食べているシーンですね。『友達と一緒にご飯を食べておいで』と明から言われた0号はロボット側だと自認しているがゆえにそんな行動をとっていたんですけど、そこに茜が手を伸ばすという可愛らしいシーンはお気に入りです。そして後半では人間との生活に慣れてきた0号が友達と思っていたソルトを見て“自分は何者なんだろう”という気持ちを意識し始めるターニングポイントになっているシーンも注目です」と監督目線でのお気に入りシーンを語った。
イベントの締めの挨拶で、主役の堀江瞬は「この作品は観る人によって受け方が変わる作品だなと感じます。誰の視点でこの物語を観るか、という多角的な楽しみ方ができる作品です。僕は何度も観ていく中で瞳の色や風景など細かい箇所にも意味があると見る度に新たな発見がありました。そんな楽しみ方を是非していただきたいです」と、安田監督は「初めて長編アニメを作り、“もっとこうしたい!”というポイントがたくさん出てきたので二作目、三作目と重ねるにつれてもっといいものが作っていける監督になっていけたらと思います。今回の作品はスピンオフなどノベル化もしているので、ぜひチェックいただき『メイクアガール』をもっと好きになってほしいです」と感謝の気持ちを込めたコメントで締めくくり、会場は満席の拍手に包まれイベントは幕をとじた。
さらに、舞台挨拶では新たな入場者プレゼント情報として、2月7日(金)より「『メイク・ア・0』特製ブックレット」が配布されることが解禁となった。本編の徹底解説や、安田現象監督の本編紐解きインタビュー、堀江瞬と安田現象監督のスペシャル対談も掲載された読み応え満点の冊子となっており、本編を観賞した人にも注目のプレゼントとなっている。
<ストーリー>
舞台となるのは、現在より少しだけ先の未来。人々の生活をサポートするロボット・ソルトを開発、製品化することに成功した天才的な頭脳を持つ科学少年・水溜明は、新たな発明がことごとく失敗し、行き詰まりを感じていた。そんなとき友人からカノジョを作れば「パワーアップ」できるという話を聞いて、文字通り人造人間のカノジョ“0号”を科学的に作り出してしまう。プログラムされた感情と、成長していく気持ちの狭間で揺れ動く0号。人と心を通わせることに不慣れな明との間に芽生えるのは“恋”なのか、それとも……?
『メイクアガール』
1月31日(金)より全国ロードショー