カズレーザー “トイレを使ったら便座を…”男性社員からの発言にセクハラ認定 なくならない“無自覚セクハラ”の根本原因とは

2025.1.23 09:30
カズレーザーの写真

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が21日に放送された。今回のテーマは、『大ハラスメント時代の生き抜き方』。いまだになくならないセクハラ問題について、その問題の裏側にある背景について解説された。

今回の番組では実際に起きた令和の最新裁判例を引用しながら解説。文京湯島法律事務所の代表弁護士、小野章子氏は、「カラオケでの脱ぎ芸はセクハラになる?ならない?」と題し、ある省庁に勤務する女性が、上司である男性の課長補佐を訴えた裁判を紹介した。

小野氏は「この上司は日頃から職場で原告に対して卑猥(ひわい)な発言をしたりとか、性差別的な発言をしていたそうです」としたうえで、「問題が起こったのは、この被告である課長補佐の歓迎会の二次会のカラオケです」と本題に入る。「原告の女性が歌っているときに、課長補佐が場を盛り上げようとベルトをゆるめて、踊っているうちにズボンが落ちてくるという悪ふざけをしました。見えたのはシャツとステテコでした」と詳細を伝えると、スタジオではあきれ気味な笑いが起こった。

他の部下がすぐにズボンを押さえたことで、露出の時間は5秒程度であったというが、日ごろの職場での言動も合わせて、慰謝料など33万円の支払いを認められたという。中央大学の法学部長、遠藤研一郎氏は、こうした結果に至った要因として、不快な状況を避けることができるかどうかを挙げた。

例えば、お笑いタレントがテレビなどで、芸を披露しているといった場合には、視聴者はチャンネルを切り替えればいいが、職場の飲み会となると、席が立ちにくいといった“見ない自由がない”のがハラスメントの根本的なところにあるのではないか、と付け加えた。

『カズレーザーと学ぶ。』出演者の写真

なかなか社会からなくならないセクハラであるが、小野氏によれば、セクハラの中でも特に相談が増えているのが「無自覚セクハラ」で、本人には全く悪気がないのにハラスメントをしてしまっているというケースが増加しているという。

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