カズレーザー 愛犬を傷つけられた女性が逆に慰謝料を払うことに?加害者にならないために、SNSで絶対に超えてはいけない一線とは

2025.1.22 10:15
カズレーザーの写真

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が21日に放送。今回のテーマは、『大ハラスメント時代の生き抜き方』。ハラスメントに関した令和の新知識が紹介された。「ネットの書き込みどこから違法? SNSリテラシーの最前線」という講義では、ハラスメントの専門家ふたりが、加害者にならないための、絶対に超えてはいけない一線について解説した。

ネット中傷の発信者に対する情報開示請求は手続きの簡略化により以前の約3倍に増加したとされ、池袋暴走事故の遺族への中傷で、女子中学生が書類送検されるなど、誹謗(ひぼう)中傷のニュースが後をたたない現代社会。レビューサイトなどへいきすぎた書き込みをすると、そのつもりがなくても訴えられてしまう可能性すらあるという。文京湯島法律事務所の代表弁護士、小野章子氏は、実際にSNSへの書き込みから裁判になったという例を紹介した。

ペットサロンに愛犬を預けたという女性。トリミングの際に従業員が誤って愛犬のアキレス腱(けん)を切ってしまうというミスで、怪我を負わされてしまったという。その後、店の対応に不満を持った女性がインスタグラムのストーリーズにて店名を出しながら「アキレス腱切られて対応もクソ、行く人は気をつけて。対応最悪」などと投稿。さらに、担当した従業員に対し、「トリマーの足切ってやろうかな」、サロンの社長に対しては個人名と顔写真を出した上で、「日々殺意が増している」などの投稿を続けて行った。この女性の投稿に対し、最終的にペットサロンのオーナー、従業員が合計660万円の慰謝料などを求めて裁判を起こした事例だという。

オカリナの写真

この一連の流れを聞いたスタジオの面々。おかずクラブ・オカリナは「いやもう払わなくてよくないですか?アキレス腱切っちゃってるじゃないですか。自分の子どもとかがもし同じことをやられた時にやるじゃないですか。きっと」、と女性側の視点に立った意見を述べた一方、錦鯉・長谷川雅紀は「だけど、顔をさらしたりとか名前をさらすのは僕は良くないと思いますよね。いくらなんでも」と言い、投稿がいき過ぎていたというコメントも飛び交う。

小野氏によるとこの裁判、結果としては従業員と社長個人に対しての書き込みについては不法行為が認められ、女性に対してオーナー個人に5万5000円、従業員に16万5000円の慰謝料の支払いが命じられたとのこと。一方で、犬を傷つけたということに対する慰謝料も発生しており、お店と従業員が連帯して22万円を支払うことに。両者の慰謝料の合計額は同額となり、痛み分けのような形になったという。

また店に対する書き込みについて、店そのものへの批判は不法行為と認められず、これには名誉棄損の考えが関係してくるという。

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