カズレーザー コラーゲンの層が空洞化 修復には数年かかる?最新研究で判明した肌の劣化現象とは

2025.1.16 09:45
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カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が14日に放送された。新年最初の今回は2時間拡大スペシャル。『ガチでいい顔になる最新科学SP』をテーマに、専門家たちが講義を実施。『新発見!顔の3つ目の老化原因 酸化・糖化・???化』という講義では、東京農工大学 客員教授 服部俊治氏が登壇した。

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東京農工大学 客員教授 服部俊治氏

コラーゲンが劣化してくると肌のシワやたるみの原因になる。これまで肌を劣化させる要因といえば、紫外線やストレスによって生まれた活性酸素でお肌がサビてしまう“酸化”、体内の糖がタンパク質と結びつきお肌にコゲのような物質を作る“糖化”という2つ知られてきた。しかし服部氏が、株式会社ニッピ 研究員の多賀祐喜氏と進める研究によれば、第3の老化原因、カルバミル化が近年判明したという。

服部氏によると、カルバミル化はコラーゲンに関わるものであるといい、「通常のコラーゲンは、細かく支え合うネットのようなすごく奇麗にかみ合ってお肌を守っている構造ですが、カルバミル化が進むほど、繊維が切れたり、空洞が生まれます」と解説。コラーゲンは代謝が遅く、入れ替わりに数年を要するため、一度空洞が生まれると、なかなか治らないとのこと。

これを聞き武藤十夢、「じゃあ、あの、サプリとかでコラーゲン飲むのは、あれはどうなんですか?」と質問をする。服部氏いわく、「結局、コラーゲンになるわけではないんですけども。体の中のコラーゲンを使う(つくる)ために使いやすい素材になってます」とのこと。コラーゲンに直接なるわけではなく、サプリ飲めばすぐに効果が見込まれるわけでもないという。しかし意味がないというわけでもなく、「(約)3週間とか1か月飲むと実際に効く」という。

そんな、一度傷つくとすぐには回復しない、貴重な肌のコラーゲンがとろけるように劣化して、たるみやシワを生み出す恐ろしい現象こそがカルバミル化。服部氏は欧米で発表された論文を引用し、カルバミル化による劣化の程度が、糖化のおよそ2.6倍と紹介する。

通常、肌の中のコラーゲンの繊維は重なり支え合っており、架橋(かきょう)という縦糸のようなものでつながることで、肌のハリやしなやかさを生み出しているという。しかしカルバミル化が起きると、コラーゲンの形が変わってしまったり、架橋が正常につくられなくなって、つながりを失ったコラーゲンがたわむことで、たるみやシワが生まれてしまうのだそう。

カルバミル化の原因については、尿素が関係していることが考えられるという服部氏。食事で摂取したり、体内にもともとあるタンパク質は体内で炭素やアンモニアへと分解。人体にとって毒性が強いアンモニアは肝臓で尿素へと変換される。尿素は通常、尿として体の外へ排出されるが、その途中、尿素の一部からイソシアン酸が発生。そのイソシアン酸が、体内のコラーゲンや他のタンパク質と結びつきカルバミル化することで、架橋が正常につくれなくなり、構造がおかしくなってしまうという。

そうしたカルバミル化を防ぐ方法として、服部氏は「体の中にたまるのが良くないので、ちゃんと水分とって、不必要な尿素を早めに出してしまうとか、ストレスためないとか、喫煙は原因になりやすい。ちゃんとした生活ということにはなってしまいます」とコメントした。

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写真提供:(C)日テレ

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