競技人生全てをかけて挑んだ40歳の青春“コーヒーの神様”粕谷哲さんがバリスタ世界一へ挑む
2024.12.16 07:00ヒロミと小泉孝太郎の2人がMCを務める『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』が12月14日に放送。バリスタの日本一を決める大会、『ジャパンバリスタチャンピオンシップ』に挑む、コーヒーの神様・粕谷哲さんに密着した。
道行く人に、その人にとっての神様のような人を聞き、実際に会いに行くこの番組。番組にも度々登場してくれるコーヒーの神様・粕谷哲さんが、バリスタの日本一を決める大会、ジャパンバリスタチャンピオンシップに挑む様子に密着した。
今回粕谷さんが挑戦する『ジャパンバリスタチャンピオンシップ』とは、抽出したエスプレッソの味はもちろん、その見た目の美しさや調理の手際の良さ、さらには客を楽しませるプレゼン内容までもが総合的に評価される、まさにコーヒーのオリンピック。今年は全国から71人のバリスタがエントリーし、予選を勝ち抜いた16人が準決勝に進んだ。ここから決勝に進めるのはわずか6人。粕谷さんは今回で4度目の挑戦で、過去の最高成績は2018年の9位。2014年から大会に出始めた粕谷さんは、今年で10年の区切りを機に、競技者としての引退を考えているという。「優勝すれば世界大会があるから、俺は世界大会を引退の場所にしたい。なので頑張って優勝します!」と意気込む粕谷さん。
大会1週間前、この日は本番に向けての実践練習。大会に出るバリスタは皆、トレーナーをつけて練習をするという。粕谷さんのトレーナーを務めるのは、この大会で審査員を務めたこともある三木隆真バリスタ。そしてこの日は、粕谷さんの豆のばい煎を担当している橋本さくらさんも駆けつけた。本番に向けて何百杯というエスプレッソを試飲し、皆で意見を出し合いながらその精度を高めていく。大会に出るのは1人だが、これはチーム戦なのだ。
競技中、選手は3種類のドリンクを作らなければならない。まずはエスプレッソ。そしてエスプレッソにスチームしたミルクを加えて作るミルクビバレッジ。これは私たちもよく飲むカフェラテのこと。そして最後がシグニチャードリンクと呼ばれる創作コーヒー。これは、エスプレッソを使用してさえいればOK(アルコールは除く)。今年、粕谷さんが作るシグニチャードリンクはどんなものだろうか。
まず、ベースとなるエスプレッソを抽出したら、氷水に浸した容器に入れ、すぐさま冷却。続いて、グラスに氷とトニックウォーター。レモンティーシロップとノンアルコールのジンで作ったオリジナルシロップを加える。最後に、先程冷やしておいたエスプレッソをブレンダーで撹拌(かくはん)し、ムース状にしたものを加えて出来上がり。「超絶シンプルですね。こんなにシンプルなのあまりないくらい」という三木さんに「僕の代名詞じゃないけど、誰でも真似できるっていのが、結構重要視してるんですよ」と粕谷さん。その理由とは…?