加藤シゲアキ 〝カレーと小説って相性がいい…?”本場スリランカで料理腕前を披露
2024.12.9 11:30NEWSメンバーにして、小説家としても活躍する加藤シゲアキが、7日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。今回は6年前にプライベートで訪れ、さまざまな気づきをくれた国、スリランカを再訪した。
今回、加藤が向かったのは、スリランカ。6年前、プライベートで訪れると、ここで見聞きし、感じたことを、一本のエッセイ『できることならスティードで』にしたためた。「4000字の連載だったんですけど足りなかった。書いてすごい文字数あふれちゃって、“純粋にスリランカのことを興味持ってほしい”みたいな気持ちで書きましたね」と、あふれんばかりのスリランカ愛を語りながら旅をスタートさせた。
これまで計10冊の長編小説、エッセイ本を出版してきた加藤。過去2回、直木賞の候補にも選出されている。スタジオでは司会の今田耕司に、「ズラッと本が並んでおりますが、これ全部、加藤君が書いた本やろ?」と聞かれると、「書き始めたのが2011年なんですけど、そこからはずっと書き続けてますね」と答える。さらに「最近“歌って踊る小説家”って言われますよ」と続け、笑いを誘った。
そんな加藤だが、初めてスリランカに訪れた6年前は、作家として道を模索している頃だったという。「まあ“やってるな”ぐらいの、たぶん周りからの認知度ではあったかと思います。僕自身はバリバリやってましたけど、その、まったく文学賞みたいなものは、まったく縁がなくて、どういうものを自分が書くかっていうものも、毎回毎回行き当たりばったりだったんですよ」と話す。さらにこの頃はNEWSにとっても重要な時期だった。
「2018年って僕らNEWSがデビューして15周年で、忙しすぎてもうなんか、燃えカスみたいになって、“何かここで区切りを無理やりつけなきゃいけない”ってときに、スリランカだったんですよ。なんかね、すごい救われたんですよね」と続けた。
インドの南に浮かぶ島国であるスリランカは、北海道の約8割ほどの国土に8つの世界遺産(文化遺産6、自然遺産2)が点在する、美しい自然と文化の両方が評価される国である。今回、加藤が旅をスタートさせた地区・ゴールフォートもまた、世界文化遺産に登録されている。16世紀、植民地時代に築かれた砦(フォート)に囲まれた街には、ポルトガル・オランダ・イギリスの支配を受けていた当時の面影が今なお残っている。
「ゴールはスリランカの中でも、またちょっと特殊な場所なんで、ちょっとポルトガルっぽい色味っていうかね。ヨーロッパっぽい」と街を歩く加藤。「色んな人種の方がいて、タミル人とシンハラ人の方が、一緒にクリケットやってた。なんか人種を超えて一緒に楽しんでたりする」「宗教は割と仏教が多い」と、スリランカについて語りながら旅を楽しんだ。
とある寺院にたどり着くと加藤は、「前回訪れたときに印象的だった、仏教の言葉があって」と言い、それが「必要以上にモノや人を好きならない」というもの。現地ガイドによれば「人間の終わりのない欲望ですね。あまりの深みにハマっていくと、もう抜けられない。それを理解しながら生きていくのが、仏教の教えです」とのこと。「スリランカで学んだことのひとつ」だと言い、スタジオでは「今のなんていうんですかね。日本の風潮って、“好きなものを見つけよう!”ってのが、ちょっとあるじゃないですか。その真逆の考え方なんですけど、自分の心を豊かにする方法という意味では、実は同じ意味だったりするな、と今回思いましたね」と語った。