加藤シゲアキ 「読者の“なんで?”に全部答えられなきゃいけない」小説家としての意気込みを語る

2024.12.9 07:00
加藤シゲアキ

加藤シゲアキが、7日放送の『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』に出演。NEWSのメンバーとして活躍する一方で、2011年から小説家としても活動している加藤が、プライベートで訪れた際にその魅力のあまり、1本のエッセイを書き上げた国・スリランカを再訪した。

加藤が足を運んだのは、スリランカ有数のホテル『ジェットウィング・ライトハウス』。「スゴいよ早速、めちゃくちゃいいな」と、今にも動き出しそうな躍動感ある彫像が数多く設置された吹き抜け階段を上る。このホテルは世界的建築家ジェフリー・バワが手掛けたもの。スリランカ出身のバワは、熱帯建築の第一人者とも称され、没後20年経った今なお、世界中のリゾート建築に多大な影響を与えている。

加藤はそんなバワの建築の大ファンだという。バワの名を世に知らしめた、“インフィニティプール”と呼ばれる形式のプールの縁に立つと、その魅力を語り始めた。「モダニズム建築って無機質になっていくことも多いと思うんですけど、彼の作る建築ってスゴい有機的で、体温があるっていう感じがスゴいするんですよ。なんか建物が生きてるっていうか」と話す。またプールを見れば、「(プールの)縁が見えない。プールと空が一体化して見えるっていう。自然との境目をなくすっていうか、自然の中に建築っていう人工物を調和させたり」と、その建築美に魅了された。

このように加藤が建築にひかれたのには、小説家としての顔も関係していた。「どうしてこう、“インフィニティプールなのか”とか。“この1つ1つにどういう意味があるのか”とか。理由が全部あるはずなんですよね。小説もそうで、読者の“なんで?”に全部答えられなきゃいけないと思うんですよ。“なんでこの人はこういう行動をしたのか?”っていう理由が、文字として書いたときに自分が全部作ったものだから」と話す。「知らないとね、“ただの良いホテルだな”ってなるじゃないですか。それでもきっと良いって、バワさんは思うんだろうけど」と続けた。

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