森七菜「怖いよ」奥平大兼に笑顔でツッコミ、共演した印象は「不思議な人」

2023.3.15 18:00

俳優の森七菜と奥平大兼が15日、都内で開催された映画『君は放課後インソムニア』(池田千尋監督、6月23日から公開)の完成報告イベントに出席。お互いの印象を語った。

使われていない学校の天文台で出会った不眠症の高校生2人が、休部となっている天文部を復活させるため、周囲のサポートを受けながらきずなを深めていく青春ストーリー。森と奥平のダブル主演作で、森が不眠症に悩む高校生の曲伊咲(まがり・いさき)を、奥平が同じく不眠症の高校生・中見丸太(なかみ・がんた)を演じる。

曲伊咲を演じる森七菜

森はもともと漫画家・オジロマコトさんによる同名原作漫画を読んでいたそうで、出演オファーを受けた際の心境を「驚きましたね。全然簡単ではなかったですけど、分かりやすく“夢がかなった”って思う瞬間ってあるんだなって思いました。ずっと前から思っていた夢なので、年数も相まって、すごく感動しました」と報告。

映画初主演の奥平は「主演だからといって、“今までよりも頑張るぞ”っていうのはなく、“今まで通り自分のやることをやろう”と思っていたんですけど、原作がある作品に出るという経験が今まで多くなかったので、“どういうことをしなきゃいけないのか”とか(考えたし)、やっぱり主演で、お芝居をする時間がそれなりに長いので、そういう楽しみもありました」と話した。

中見丸太を演じる奥平大兼

撮影は原作の舞台でもある石川県七尾市を中心に、昨年7月から8月にかけて行われた。「すごく楽しかったです」と振り返る森は「実際に行ってみてオジロ先生が漫画で七尾市を描く時に、どれだけ再現率が高かったのか、どれだけそのまま美しく写真みたいに捉えられていたのかが分かったので、聖地巡礼をしながら撮影した感じで、すごくうれしかったですね」と原作ファンならではのコメント。

奥平も原作に登場する場所で芝居をする喜びを感じたようで、「すごく不思議な感覚でしたね。七尾市に行く前に漫画を読ませていただいて、全部は覚えていなくても街中を歩いてると“あれ? なんか見たことあるなぁ”と思って見返してみたら、“あ、漫画のここの部分か”みたいな。そういう意味で純粋に聖地巡礼として楽しめますし、“僕が実際ここでお芝居をするんだ” とか考えると、ちょっと感慨深いものがありましたね」と充実のロケを振り返った。

笑顔で写真撮影に応じる奥平大兼(左)、森七菜(中央)、池田千尋監督(右)

森と奥平は、ドラマ『世にも奇妙な物語 ’21秋の特別編』以来、2度目の共演となる。奥平の印象を聞かれると、森は「1回目の時はそんなに対面のお芝居がなくて、壁越しにしゃべる役だったので、全然話さなかったんですよ。だから(今作が)“初めまして”ぐらいの感じでした。だからあの時は“不思議な人だなぁ”って思っていました」と告白。奥平が「そんなに不思議だった?」と驚くと、森は「目を離したら、どこかに行っちゃうんですよ。常識の範囲内で、ですけど。“もうそろそろ(撮影)だけど、みんなそろったのかな?”って思うと、奥平君がいないんですよ。ちゃんとその前には帰ってくるけど、やっぱり自分の世界観があって、何か抱えているものがあるのかなと思うと、いいですよね」と明かした。それでも今作を通じてきずなが深まるのに時間はかからなかったようで、2人とも「いつの間にか、撮影がすごく楽しくなっていました」(森)、「気付いたら、ふざけたりしていました」(奥平)と話した。

作品の設定にちなみ、眠れない時の対策について質問されると、森は「けっこう眠れない時も多くて、いろんなものを試します。まず『5分で眠れる音楽』『癒やしミュージック』みたいなのを3時間ぐらい聴いた後、ティーを作って飲んだりして。風呂に入り直したり」と回答。奥平が「クランクインの前日とか、個人的に大事だなと思うシーンの前は、眠れないことが多いですね。何をしても寝られないから、あきらめていますね。とりあえず“天井とにらめっこ”というか。たまに音楽を聴いたりとかリフレッシュしますけど、もう成すすべなしですね」と打ち明けると、森は笑顔で「怖いよ」「不思議ですよね、ホントに」などとツッコミを入れて笑わせた。

撮影現場でのエピソードを語る森七菜

映画『君は放課後インソムニア』は6月23日全国公開予定。

配給:ポニーキャニオン
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

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