さんま 芸能界のタブーを破った伝説の1日…キングオブアイドル田原俊彦とのリレー対決でさんまがとった行動とは
2024.12.5 09:15明石家さんまの半生を事実に基づいて描くスペシャルドラマが12月1日放送の『誰も知らない明石家さんま』で放送。若き日のさんまが芸能界のタブーを破った伝説の1日が、再現ドラマで描かれた。
アイドルが世を席巻していた1981年。当時、圧倒的な人気を誇っていたキングオブアイドルが、トシちゃんこと田原俊彦(俊彦役:鈴木伸之)。デビュー作から30作連続オリコントップテンにランクイン。1980年代のアイドルブームを牽引した存在だった。
そんな1980年明け、吉本興業が東京連絡所を開設し、大阪で1番勢いがあったさんま(さんま役:草彅剛)が、吉本東京事務所のタレント第1号に。東京のテレビにも少しずつ呼ばれるようになっていったが、この頃のテレビの主流は、歌番組やアイドル番組。芸人の立ち位置はまだまだ低く、芸人はアイドルのただの引き立て役だった。さらにギャラの面でもアイドルとの間には天と地の差があったといい、寝る間も惜しんで働いて、月収はサラリーマンの平均よりもほんの少し多いくらい。
“芸人の地位を上げる。そのために俺はがむしゃらに頑張った”と振り返ったさんまは、本業の落語家を辞め、迎えた1981年。“もう俺にはテレビしかない。俺は勝負をかけていた”との決意を胸に、年が明けた夜に放送された番組では、「打倒、田原俊彦」と宣言。
“テレビの世界に、新しい風を吹かせる”という思いを抱きながら、芸人としては珍しい司会業や、アイドルとのコント番組にも挑戦。“アイドルには絶対アドリブするな”としつこく注意されたというさんまだが、“俺はトシちゃんたちアイドルの能力を信じていた。そしてそれ以上に自分の笑いを信じていた”と回想。