水瀬いのり “10周年”へ向け「Ready Steady Go!」 ファンへの感謝であふれたツアーファイナルを振り返る

2024.12.2 17:45

来年でアーティスト活動10周年となる声優の水瀬いのりが12月2日(月)、29歳の誕生日を迎えた。先月のライブツアー「Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark」のファイナル公演(千葉・LaLa arena TOKYO-BAY)では、終始ファンへの感謝を言葉に変え、ダブルアンコールでは“ライブの始まり”にして1stライブの表題曲「Ready Steady Go!」を披露。節目の今、新たなスタートを切った。

1st Half Album『heart bookmark』を携え、今年9月からスタートした今回のツアーは、水瀬本人が命名したタイトル「heart bookmark(=心のしおり)」にひもづくコンセプトのもと、自身最大規模となる兵庫・広島・愛知・福岡・北海道・千葉の6都市7公演を実施。フィナーレを飾った千葉2DAYS公演では延べ19,000人を動員した。

11月3日(日)のツアーファイナル──ステージ上にアルバム『heart bookmark』のロケ地であるパリの街並みをイメージした舞台セットが広がるなか、「We Are The Music」「Sweet Melody」の2曲からライブがスタート。水瀬が「皆さん!今日という日を一緒にブックマークしてください!」と呼びかけると、「せーの!」の掛け声でさっそくファンと共に盛大なジャンプ。今回のツアーで初めて導入された腕輪型シンクロライトの光が、一体感をさらに高めていた。

直後のMCで水瀬は、「寂しさももちろんあるんですが、これまでの公演、どれをとっても本当に忘れられない瞬間をブックマークしてきた」「その集大成として、皆さんからたくさんの愛を、客席から受け取って、そして私ももらったその愛を皆さんにお返しできるように歌や自分の気持ちを通して届けていく」と宣言。約2時間半にわたるライブを本格的にスタートさせた。

声優・水瀬いのりの写真

◆何度も「ありがとう!」 ファンへの想いあふれる2時間半

「愛をお返しできるように」と言って始まったこのツアーファイナル。ライブの随所には、水瀬が曲の間奏中に客席へ向けて大きく手を振ったり様々なポーズを決めたりと、ファンへ向けて“感謝を届けたい”と感じさせてくれるシーンが目立った。

各曲の歌い終わりや歌詞と歌詞の間で、しきりに「ありがとう」と口にしていたのも印象的で、思えば2曲目、“何度だって伝えよう ありったけの声で「ありがとう!」”と歌う「Sweet Melody」では、歌詞に加えて言葉でも「ありがとうー!」と声に──。3曲目「Ring of Smile」では歌いながら背伸びをし、アリーナ席と三層のスタンド席から成る広大な観客席の隅々まで笑顔を向けていた。

声優・水瀬いのりの写真

両腕を子ネコの前足のように愛らしく動かす振り付けが印象的な7曲目「KittyCat Adventure」を披露した後のMC──“いのりバンド”とのツアーの思い出話に花を咲かせつつ行ったコール&レスポンス「男の子 or 女の子」では、男性ファンの声量には届かないものの確かに響いた女性ファンからの声に「聞こえたよー!見えたよー!ありがとう、女の子!」と感激した様子。

「いやぁ、本当にファーストライブの時とか、女の子ー!って言っても(手を小さく動かして)ピュッ…みたいな(笑)」「やっぱり同性から好かれるって憧れるじゃないですか。同じ女の子として…って思ってたら今や全方向に女の子がいる!本当にありがとうございます!」と、2017年開催の1st LIVE「Ready Steady Go!」を振り返った。

声優・水瀬いのりの写真

そして、胸元に手を当てながら慈愛に満ちた表情で「My Graffiti」を、日常の輝きと自由で筋書きのない未来への希望を込めた「glow」を続けて歌い、会場を見渡して感慨深げな表情を浮かべる水瀬──。今回のツアーのセットリストは彼女本人が考案。その理由を次のように語った。

「あんまり未来のことを考えるのは得意じゃないんですけど…、でもみんなと一緒にいまが未来になっていくのはすごく素敵だなと思っていて、変わっていくことももちろん素敵ですけど、いつでもみんなと一緒に新しいを、懐かしいを体験したり、思い出を振り返ったりとか、それがブックマークになっていくこの9周年にツアーを行えるということで、来たる10周年に向けて私の心の中にあるいろんな気持ち──普段なら言葉になかなかできないモノローグのような気持ちをセットリストで伝えたいなと思い、ここまでお届けしてきました」

声優・水瀬いのりの写真

そんな彼女がライブ本編の最後に選んだ楽曲が、本ツアーの表題曲「heart bookmark」。水瀬はこの曲を、自身の”今まで”がなければ歌えなかった一曲、今年ハーフアルバムという新しい試みに挑戦したからこそ見えた“景色”と称すると、「今回のツアーを行えたからこそ感じた“想い”をのせて歌わせていただくので、皆さんもぜひ心の本にしおりをはさんで」と観客に呼びかけた。

「今日は本当にキラキラ輝く時間をありがとうございました! 最後はみんなで特大のブックマークしちゃいましょう!」と声を大きくすると、指ハートを作って曲振り。バンドの躍動感あふれる演奏に乗りながら、歌詞の通り、この日だけの“ダイヤモンドのような瞬間”を作り上げていく。

声優・水瀬いのりの写真

ラストは、水瀬が自撮り棒を取り出して客席やバンドと撮影。会場中が一体となって“We are all right!”と何度も繰り返し歌い、「せーの!」で大ジャンプ。ライブ本編の幕を閉じた。

声優・水瀬いのりの写真
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