庵野秀明「映画よりこっちの方が面白い」 パッケージ版でのみ堪能できる『シン・仮面ライダー』本来の姿とは?

2024.11.20 19:20

庵野秀明が脚本・監督を務め、2023年に公開された『シン・仮面ライダー』。この度、11月20日(水)のBlu-ray&DVD発売に先駆けた“トークショー付き上映会”が『新宿バルト9』で開催された。庵野氏のほか、本作で准監督を務めた尾上克郎、アクション監督の田渕景也が登壇。撮影当時の裏話に加え、庵野氏が実写での撮影にこだわる理由や、自身にとっての“アクションの原点”を明かした。

映画『シン・仮面ライダー』は、仮面ライダー生誕50周年企画作品のひとつ。今回発売のパッケージ初回限定版に付属する特典には、⼀部未公開を含む『OMITシーン(撮影したが削除された場面)』やVFXを使用したシーンを振り返る『VFX BreakDown』など計2時間を超える映像を収録。さらに、映画本編を全5話に再編集し、各話エンディングを含む新規撮影映像が楽しめる『各話フォーマット版』を収録。今回の“上映会”では、その特別版を見ることができた。

トークショーは庵野氏が司会役となって進行。冒頭のあいさつでは、手元の資料を見ながら「ヤマトの時はバインダーがあったけど、今日はペラ。こういうところが東映らしい」と、早速“らしい”笑顔。尾上氏と田渕氏を招き入れると、まずは2人との出会いについて語られた。

尾上氏とは1998年公開の映画『ラブ&ポップ』の時からの付き合いで、30年弱仕事を共にしてきた間柄。そんな尾上氏が「こんなめんどくさい監督(庵野)に付き合ってくれる人は、この人しかいない!」と言って紹介したのが田渕氏だという。

田渕氏は「それで僕強くなっちゃったんで。もう怖いものないですから(笑)」としつつも、今回の『各話フォーマット版』の完成品を見た上で「完成が良かったら、なんでも良くなっちゃう。またやりたいと思っちゃいました」と賛辞の言葉で返答。庵野氏がお礼を言う中、会場からも拍手が飛び交った。

庵野秀明、尾上克郎、田渕景也の写真
(左から)庵野秀明、尾上克郎、田渕景也
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