長濱ねる「普段の生活から自分の行動も変わるような気がしています」デフリンピックアンバサダー就任から1年を振り返る&“手話ダンス”も披露
2024.11.15 22:15長濱ねるが11月15日(金)に開催された『東京2025デフリンピック 1 Year To Go!』のオープニングセレモニーに登場。長濱は、元短距離日本代表の朝原宣治、川俣郁美と共に同大会の応援アンバサダーを務める。本イベントには、スポーツ庁の室伏広治長官、デフアスリートの茨隆太郎(水泳)、岡田海緒(陸上)、亀澤理穂(卓球)、山田真樹(陸上)も出席。手話を取り入れた“手話アート”や、SDGsこどもユニット『ミドリーズ』らと“手話ダンス”を披露。さらに、子どもたちの投票により決定した東京2025デフリンピックのメダルデザインの発表が行われた。
◆長濱ねる、デフリンピックアンバサダー就任1年、今後は?
同大会の応援アンバサダーを務める長濱ねる。「就任して1年が経ち、残り1年どう盛り上げていく?」と聞かれ、「1年間活動させていただきまして、デフスポーツって知れば知るほど面白いんですよね。陸上競技だったら光をスポーツ合図にしていたり、皆さんが知らない魅力がまだまだあると思います。実際に1年後、間近で見られるということが本当に貴重だと思いますので、ぜひその機会を私たちと盛り上げてくれたらうれしいです!」と笑顔を見せた。
◆“手話アート”披露&長濱ねると手話番組で共演した『ミドリーズ』も登場
そして、絵描きの門秀彦とSDGsこどもユニット『ミドリーズ』も登場。門は絵の中に手話を取り入れた“手話アート”を即興で披露。
“手話アート”を描いている間、長濱やミドリーズらで、手話を身近に覚えられて楽しく踊れるように作られた『しゅわしゅわ☆デフリンピック!』のダンスも披露。観客に「デフリンピック」や「がんばれ」などの手話の振り付けをレクチャーし、歌って踊って、笑顔でステージを盛り上げた。
そして、門が「デフリンピック」の手話などを大きな段ボールの中心に描き終えると、『ミドリーズ』と長濱も即興で周りに絵をかくことに。
長濱は「陸上に使われるスタートランプを描きました。スポーツにまつわるものを描いてみたり、あとは波。水泳選手を応援するみんなの歓声のようなものを描きました!」と明かし、デフリンピックの魅力がつまったイラストを作成。
◆長濱ねる「普段の生活から自分の行動も変わるような気がしています」
その後、囲み取材応援アンバサダーの囲み取材が行われた。
──本イベントの感想は?
長濱「朝から多くの方が集まってくれて本当にうれしかったです。まずはデフリンピックの開催を知ってもらうことが応援アンバサダーの役目かなと思うので、通りすがりの人も立ち止まって見てくださったりして、うれしかったです!1年後に向けて、みんなで一丸となって応援していきます!」
──日本でのデフリンピックの開催は初!意義や価値は?
長濱「デフスポーツを知れば知るほど、ろう者の方がどんな思いをしていて、どのような生活をしているのかも知ることができるので、普段の生活から自分の行動も変わるような気がしています。デフリンピックがどんどん浸透していったらいいなと、楽しみにしながら迎えたいなと思っています。
──デフリンピックの魅力、注目ポイントは?
長濱「デフリンピックのアンバサダーとして活動していく中で、“パラリンピックにろう者の方が参加していない”ということにも驚かれるんです。デフリンピックを通じて、デフスポーツの新しい魅力を知ってほしいです。デフスポーツから学べることはたくさんあって、知れば知るほど面白くなるかと思っています。
世界のトップアスリートの皆さんを間近で見れることはそうそうないので、東京で世界中のデフアスリートの皆さんが一堂に会して、スポーツをすることは本当に誇らしいことだと思います。私たちが一丸となって世界中のデフアスリートの皆さんが日本を好きになってもらえるように、ろう者の皆さん、そして聞こえる皆さんにも優しい街で迎えられたらいいなと思っています」
◆総投票数8万543票からメダルデザイン発表!
本イベントでは、デフリンピックのメダルのデザインも発表となった。今回のデフリンピックのメダルは、3つのデザインから子どもたちが投票して決定。総投票数8万543票から選ばれたのは、『みんなで羽ばたく』をコンセプトの選手が活躍し大きく羽ばたいていくことを願ったデザインとなっている。
デフアスリートの茨隆や岡田は「すごく大きい!」「かっこいいです」、山田は「これ(メダル)獲らないといけないですね!頑張ります!」と目を輝かせた。
『東京2025デフリンピック』
開催:2025年11月15日~26日までの12日間
<公式サイト>