アニメ『多数欠』久々の「時間になりました。多数欠を採ります」　頼音たちを絶体絶命に追いやる、エグすぎる2択とは？

毎週火曜 深夜25時59分より日本テレビにて放送中のアニメ『多数欠』（BS日テレ、RAB青森放送他にて順次放送）。突如“多数派”が死亡してしまうという過酷なゲーム【多数欠】に巻き込まれてしまった少年少女たちの戦いを描く本作。11月12日放送の#17「暗躍」では、またしても八木橋藤十郎（CV：小野大輔）がその冴えわたる頭脳を遺憾無く発揮し、女王を出し抜く！一方、復活を果たした皇帝は早速【多数欠】を実行。その内容は、都内の人間をほとんど死滅させるほどの威力を持っていた……。

（以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます）

◆敵か味方か…いくつもの思惑が交錯！

「にしても参ったな…」。アジトの屋上で、にぎり飯にかぶりつきながら“今回の作戦結果”に愚痴をこぼすごぼう（護国鳳天寺暴麟丸／CV：藍原ことみ）。女王・如月のアジトは【隠匿権】で隠されていて発見不可能。現状、勝ち筋はみえない…。

するとそこへ「士気下がってるね〜！」と、突如高笑いにも似た煽（あお）り文句が飛んできた。声の主は、入賀煉（CV：KENN）。警戒する一同に反して、入賀は「耳よりな情報を持ってきた」と笑みを浮かべる。なんでも、このままではごぼうたちが女王に勝てないとみて、勝率を上げるための”情報源”となる人物を伝えにきたという。

「嘉藤騎士（CV：徳井青空）。安全に情報を抜くなら、彼を抱き込むことだね」。嘉藤は少年ながら、女王陣営の1人。たしか、前に八木橋が何かしらの“仕込み”を施していたが…。情報を整理し切る前に、入賀はさらに続ける。「生徒会長を妄信するのはあぶないよ〜別に止めないけどね…見てるの面白いし…」。謎ばかりを言い残し、入賀はそのまま姿を消した。

──その様子を陰でみていた八木橋がぼやく。「やれやれ…ここで聞けというから何かと思えば」。実は入賀は、八木橋と須藤良平（CV：笠間淳）の2人にあえて話を聞かせていた。「全て合点がいった」「よくこんなことをする気になったな」。須藤たちが“入賀の策”に賛意を示すと、入賀はただ「オレは今も変わらず成田実篤（CV：上村祐翔）を信じてるってだけぞ…」　とほほ笑むのだった。

──その頃、敵陣営のアジトでは女王・如月が配下を招集。ひざまずかせたまま、“復活”を果たしたオレンジ髪の少年・皇帝（CV：寺崎裕香）の処遇について聞かせていた。「皇帝は私の次席…刃向かうことは一切許さない…いいわね…」。配下の中には、“あの皇帝”さえも従えていることに尊敬の念を示す者がいる一方で、女王が皇帝と通じていた事実をよく思わない者も…。

そんな中、解散後に密（ひそ）かに集まった平山義明（CV：大塚剛央）、蛯名光（CV：鈴代紗弓）、嘉藤騎士の3人。実は彼らは、女王と皇帝を両方とも倒すために潜入していた同志だった。奇（く）しくも“女王のチカラ”によりよみがえったことで、改めて計画を再スタートさせることを決める。光がいうに、“鍵”は王野頼音。彼が加入したことで“現皇帝チーム”の勝率が格段に上がったとみて、協力する道を模索するのだった。