横浜流星 「役者はミステリアスでいるのがいいなと」自身の“正体”について語る 映画『正体』
2024.11.6 15:00横浜流星が主演を務める映画『正体』の完成披露舞台あいさつが行われた。主演の横浜をはじめ吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之、藤井道人 監督が登壇し、作品への思いや横浜流星の“正体”を共演者が語った。entaxではオフィシャルレポートをお届け。
本作は、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが、脱走し潜伏を続ける主人公・鏑木(演:横浜流星)。沙耶香(演:吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木に家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(演:森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(演:山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(演:山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは―。彼は凶悪犯なのか、無実の青年なのか?
主人公の鏑木慶一役を演じた横浜は本作を「サスペンスでありながらエモーショナルな人間ドラマ、エンタメになっているので老若男女問わず見てもらいたいし、自分の中で集大成となった作品が4年の月日を経て完成し、こうして本日みなさんにお届けできることをうれしく思います」と満席の会場を前に噛み締めるようにコメント。
続いて、藤井組に俳優として出演するのは全員今回が初となるメインキャスト4名もあいさつ。「自分の人生を生きられていることがどれだけ尊くてうれしいことか、生きている喜びを最後に感じられるような作品です」(吉岡里帆)、「自分の人間関係や信じるものは何か?などいろんなメッセージを受け取りました。また映画館で観てもう一度この世界観に浸りたいと思っています」(森本慎太郎)、「鏑木の背中、人生を追っていくうちに自分自身や周りにいる人の人生が愛おしくなるような感覚を覚えました。みなさんにも楽しんでいただけたら」(山田杏奈)、「信じることの大切さや、逆に危うさをすごく感じました。全体的なことで行くと実際に世の中でもいろんな事件が常に起こってメディアがワーッと取り上げるけど、次のトピックが来たらスッとみんな忘れてしまうところがあって。それはこの映画でもあってリアルなところに通じると思います」(山田孝之)とそれぞれ作品の感想や思いを口にした。
本作で【5つの顔を持つ逃亡犯】として姿を変えていく鏑木を演じた横浜。苦労した点や意識した点について「誰からも信じてもらえない状況の中で脱獄をするんですけど、どんな状況でも鏑木の真意や目的を見失わないようにすることを一番大事にしていたし、それをずっと維持していくのにとても苦労しました。5つの顔と言っていますが、別人格ではないので彼の心の部分や鏑木としていることを意識していましたし監督とメイク部、衣装部のみなさんと相談して追及しました。やりすぎるとコスプレになるし、街の中にいても紛れ込めるように意識しました」と自身の役への追求についてトーク。