カズレーザー ヨモギ花粉がきっかけでカレーが食べられない体に? 秋こそ要注意…恐るべきアレルギーの連鎖とは
2024.10.23 11:10カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が22日に放送された。今回のテーマは『秋のアレルギー』ということで、これからの時期に注意したい、アレルギー事情について焦点があてられた。島根大学医学部皮膚科准教授の千貫祐子氏は、特定のアレルギー物質によって、全く別の物にもアレルギー反応を起こしてしまう、『交差反応』について解説した。
交差反応とは、あるタンパク質に対し作られた体内の抗体が、似た形をした、全く別のタンパク質にも反応してしまうことを指す。例えばマダニにかまれた際に体内で作られた免疫物質が、肉の糖鎖に反応。アレルギーを起こし、肉が食べられなくなってしまうことがある。千貫氏によると、秋の花粉がトリガーとなり、交差反応によって食物アレルギーを発症してしまう可能性があるという。
秋に注意したい交差反応としてまず挙げられたのは、ヨモギの花粉。ヨモギの花粉症になると、ヨモギ花粉のタンパク質と、クミンやコリアンダーといったスパイスのタンパク質の形が似通っているために、アレルギー反応が起こってしまう可能性があるという。こうしたスパイスはカレーによく含まれており、スパイスを多用した本格派のものだけでなく、成分によっては家庭用のカレールーでも、アレルギー反応が出てしまう可能性がある。
またイネ科の花粉にも注意が必要とのこと。小麦と似たタンパク質の構造を持つため、イネ科の花粉症がトリガーとなって、小麦アレルギーを発症してしまうことがあるそう。通常の小麦アレルギーと比べ、目や鼻、喉に症状が出やすいといい、対策としては根本の原因となり、交差反応の引き金となる花粉を、マスク等で防ぐ方法が提案された。
そして今回、花粉ではないものの、秋に要注意な交差反応を引き起こす事例として紹介されたのが、ラテックスアレルギー。ゴム製品等に含まれるラテックスにアレルギーを示す人は、その30%~50%程度が何らかの食物アレルギーを発症するという。特にバナナ、さらにアボカドや、秋の味覚の代表である栗にも交差反応が起こる場合があるといい、ラテックスに対しアレルギーがある人への注意が呼びかけられた。
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