「魔法の夜」へ誘う城田優の新演出、今年はどうなる? “スヌーピーコンサート”『Magical Christmas Night 2024』

2024.10.18 17:15

今年も【billboard classics×SNOOPY『Magical Christmas Night 2024』】が、12月8日(日)の兵庫を皮切りに北海道と東京で開催される。演出とメインパフォーマーを務めるのは城田優。2020年にスタートしたこのオーケストラコンサートが、昨年から城田が総合演出を手がけ『Magical Christmas Night』としてリニューアルした。いわゆるクラシックコンサートとはひと味もふた味も違う“夢の時間”にいざなってくれる。城田に昨年の公演を振り返ってもらい、さらに森崎ウィン(兵庫)、KIMIKA(北海道)、青山テルマ(東京)をゲストボーカルに迎えて行う今年は、どんな特別な夜を作ってくれるのか、聞かせてもらった。

『Magical Christmas Night』は、スヌーピーにまつわる名曲や、アメリカの定番クリスマスTVアニメ番組『A Charlie Brown Christmas』のサントラに収録されているJAZZナンバー、そして古今東西のクリスマスソングをフルオーケストラとジャズピアノトリオ、クワイア、総勢80名が奏でるゴージャスなコンサートだ。2020年からゲストボーカルとして参加していた城田が昨年から演出を手がけるようになった。

城田優

「このコンサートに3年間出演させていただいて、主催者のビルボードさんと信頼関係を築くことができていたので、演者として20年間エンタテインメントに携わり、演出家として舞台作品を作ってきて感じたことや経験も踏まえて、アイディアや意見を伝えたところ“演出もやってみませんか”と声を掛けていただきました」

演出を手がけるようになった経緯をそう教えてくれた。そしてPEANUTSやスヌーピーの魅力を「とてもピュアな世界。その世界に生きている子どもたちや動物たちの繊細な心模様みたいなものは、やっぱり温かい気持ちになる」と語り、そこを“真ん中”に据え『Magical Christmas Night』としてブラッシュアップした。

「昨年は、それまでのいわゆるクラシカルなオーケストラコンサートとは全く違う、エンタメ要素がたくさん入ったショーアップされたものを作ることができたと思います。クリスマス、スヌーピー、オーケストラという、マジカルな空間になる要素がたくさんそろっているので、もっと没入できて、子どもから大人までがとにかくわくわくできて楽しめる時間にしたい。僕は“没入感”をなによりも追求しています。これはミュージカルでも、ショーでも、今回のようなコンサートでも、僕が演出するものについて貫いていることです。お客様の目に触れるもの全てが演出に関わる要素なんです」

その言葉通り、去年は会場に足を踏み入れた瞬間からPEANUTSの世界に引き込まれる感覚を覚え、非日常の空間と空気感を提供してくれた。例えばオーケストラのメンバーも衣装を着て、椅子も譜面台も全て木目調と細部まで徹底したこだわりが感じられた。

「スヌーピーたちが住む『PEANUTS』の世界にある森の奥で、クリスマスに開かれているというイメージなので、目に入るもの全てがその世界でなければいけない。だから、PEANUTSの世界観に沿った舞台演出ということを説明させていただき、理解していただいた上で、いつもの黒いフォーマルな衣装ではなく、森の住民に扮(ふん)して緑のニットやシャツなどの衣装を着ていただき、演奏に動きを付けていただいたり、通常のクラシックコンサートではあり得ない色々なことに協力してくださいました」

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