スギちゃん「ワイルドは死ぬかもしれない…」自身の代名詞ギャグが消滅の危機？コンプラ時代の苦悩とは

お笑い芸人のスギちゃんが8月26日放送の『大悟の芸人領収書』に出演。時代の流れによるワイルド消滅の危機について語った。

この番組は、大悟がタレント・芸人の私生活の領収書やレシートをエピソードとともに査定し、金額に見合う面白さであれば全額をキャッシュバック、さらなる芸の肥やしにしてもらおうという内容だ。

この日スギちゃんが提出したのは、1760円の領収書。なんでも、靴の底をくり抜くネタに使おうとしたが、コンプライアンスのご時世に引っ掛かりやしないかと怯（おび）えてくり抜けずにいた靴の領収書だという。これには一同苦笑し、「どこがワイルドやねん」とツッコむも、「ワイルドは死ぬかもしれない」とスギちゃんは大真面目。

というのも、スギちゃんが“ワイルド”な行動をしても、最近はオンエアされないことが多いのだとか。たとえば、街ブラ企画で唐揚げをワイルドに食べるよう求められ、紙袋ごと口にしたときには「そういうのじゃないです」と言われ、登山ロケで木の枝を除けるのが邪魔なので食べたところ「使えないです」と言われ…といったエピソードが披露された。それを聞いた大悟は「ディレクターはオンエアにはのせないけど肉眼では見たいんやろな、ワイルドを」「俺たちはファンだけど、いまのテレビには無理かなーって」と分析した。

このようなことは、数えたらキリがないそうで「ずーっとそれが続いてんだぜ」「ワイルドがない」と不満げなスギちゃん。大悟が「スギちゃんはワイルドやけどテレビ局はマイルドに」と応じると、スタジオは大きな笑いに包まれた。

また、収録時に様々なワイルドを仕掛けるも、オンエア上であまりに“ノンワイルド”が続いたことから、スギちゃんの子どもは父がワイルドをやめたのだと勘違い。スギちゃん宅を訪れた後輩芸人・あぁ～しらきに「うちのお父さんね、元ワイルドだったんだよ」と、こっそり伝えたそう。これには周囲も、「そういうのもあってこの靴も悩んでるんすね」「（時代の流れで）これからできなくなる（ネタもある）し、せめてこの経費だけは落としてくれってね」と理解を示した。

最後に領収書を手に取った大悟は、“承認”と判定。「ワイルドをやり続けてください」「スギちゃんならOKみたいになる時代が来るかもしれない」と背中を押した。

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写真提供：（C）日テレ